「オフショア開発会社はどうやって選べばいいの?」
海外IT人材を活用した開発手法「オフショア開発」の活用を検討する人が増えています。
本記事では、オフショア開発の外注を検討している方向けに、オフショア開発会社から見るオフショア開発会社を選ぶうえで注意する点や選び方のポイント、オフショア開発会社の比較紹介を行っていきます。オフショア開発会社選びに悩んでいる方は、ぜひ最後までご一読ください。
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オフショア開発を始める前に押さえておきたい5つのポイントをご紹介。
目次
1. オフショア開発とは?
まずそもそもオフショア開発とは何か振り返ります。
オフショア開発とは、システムやアプリ開発などの開発業務を海外の会社へ委託・発注することを指します(詳しくは、【簡単解説】オフショア開発とは?~最新動向やメリット・問題点も紹介~でご紹介)。
例えば、日本の東京都に拠点を構える企業がベトナムに拠点を構える企業に開発を委託・発注する場合は「オフショア開発」に該当します。
2. 失敗しないオフショア開発会社の選び方と注意点
「オフショア開発会社選びで失敗したくない‥‥」
オフショア開発を検討中の方であれば、誰しもが思うことではないでしょうか?
本章では、失敗しないオフショア開発会社の選び方、それに付随する注意点を解説していきます。
2-1. 国を決める
まず1つめの選び方は、オフショア開発で活用する国を決めることです。
オフショア開発は海外拠点を活用する開発手法なので、どの国に依頼するのか?依頼する国を事前に決めておく必要があります。以下に記すポイントを押さえておきましょう。
- オフショア開発の実績が多い国か?
- オフショア開発先として選ばれやすい国か?
- 昨今の情勢を踏まえつつ開発を依頼できる信頼性のある国か?
- 為替の状況を踏まえた人件費は自社と合うか?
- 国全体の治安は安全かどうか?
- 国全体の技術力はどのレベルか?
- 時差の影響を踏まえ、コミュニケーションを取りやすい国かどうか?
- 国としてのIT人材の質はどうか?
- 国全体として、日本との親日具合はどうか?
- 稼動日数はどのくらいか(祝日日数は?) など
注意点としては「これだけは譲れないポイント」を決めておくことです。例えば「技術力は担保したい」「費用は抑えたい」など、オフショア開発を活用する中でそもそも何を重要視したいのか?考え適した国を選ぶようにしましょう。
特にオフショア開発を初めて行う場合、数ある国の中から一つを選ぶことに難しさを感じる傾向があります。様々な条件を見ていると迷いやすいため、譲れないポイントを決めておきましょう。
2-2. オフショア開発会社を比較検討する
次に2つめの選び方は、オフショア開発会社を比較検討することです。
オフショア開発会社ごとに利用している国が異なるため自分で決めた国を扱っている会社かどうか?確認し、以下に記すポイントを押さえておきましょう。
- オフショア開発の実績数は豊富か?またオフショア開発歴はどのくらいか?
- 自社が依頼したい案件内容と近い実績を保有しているか?
- 開発人員はどのような体制か?
- 開発の契約形態は何か?また、最低契約日数はどのくらいか?
- 開発情報を管理するための品質管理は安心できるか?
- トラブルが起こった場合の対処法は?
- 海外IT人材のコミュニケーションや日本語レベルはどうか?
- 費用の支払いはどのように行えばいいのか?
- ドキュメントの日本語翻訳は可能か?
- 時差の影響を踏まえた連絡手段とは?
- サポート体制はどうなっているのか?
- 近年話題のChatGPTの開発に対応しているか? など
オフショア開発は日本国内での開発と比べ難しさを感じやすいとも言われています。そのため注意点としては、開発をスムーズに行うための仕組み(サポート体制など)や会社としての信頼性(オフショア開発会社自体の実績数や経験年数など)があるか?など、自社との相性を確認する必要がある点です。
サポート体制や信頼性は会社ホームページだけでは判断できない部分もあります。故におすすめは、ホームページを見て気になった会社があれば直接話を聞きに行くことです。オフショア開発会社でよく聞く課題に対する対策はどうしているのか?聞いてみるのもよいでしょう。
オフショア開発には、主に2つの開発形態があります。1つめがラボ型開発と言われるエンジニアを社外に確保する開発形態。2つめが一括請負型の受託開発で、案件単位で契約し期日までに開発を終え納品してもらう開発形態です。併せておさえておくとよいでしょう(参考:【入門】ラボ型オフショア開発とは?請負型との違いやメリット・注意点も解説)。
3. オフショア開発国の種類
本章では、オフショア開発国について代表的な国をあげていきます。前章で解説した通りオフショア開発会社選びに重要な項目となります。ぜひ目を通しておきましょう。
3-1. ベトナム
オフショア開発国1つめはベトナムです。
ベトナムは、数あるオフショア開発国の中でも人気No.1の国として有名です。オフショア開発国としての実績はもちろん、IT技術や親日性の高さ、紛争が起きない国としての安全性、親しみやすく家族を大切にする国民の風土など、多方面から人気を得ています。また日本との時差も約2時間程度のため、日本とのやりとりもスムーズに行えます。国全体の祝日も少なく稼働日数が多いといった特徴も人気を得ている理由の一つです(参考:【オフショア開発】なぜベトナムが選ばれるのか?老舗企業が徹底解説してみた。)。
3-2. ミャンマー
オフショア開発国2つめはミャンマーです。
ミャンマーは、比較的人件費が低い国として認識されることが多い国です。また、ミャンマーの国民性も穏やかでコミュニケーションをとりやすいといった特徴を保有しています。一方、開発経験や技術面、設備などに劣るところがみられる点は課題として考えられており、コストメリットがある反面懸念される点がみられる国といわれています(参考:ミャンマーオフショア開発の最新動向と特徴~メリットとデメリットとは?~)。
3-3. インド
オフショア開発国3つめは、インドです。
インドは、高い技術力を有するIT人材が豊富な国として認識されることが多い国です。これには、オフショア開発に力を入れてきた歴史や国全体の人口が多いことが関係しています。一方インドは、人件費の上昇が著しい国とも言われておりオフショア開発国として選ぶ際、費用面を気にする人の中で懸念に感じる人もいるでしょう(参考:注目度急増中?インドでのオフショア開発~最新動向やメリット・デメリットを解説~)。
3-4. 中国
オフショア開発国4つめは、中国です。
中国は、日本との関係が深くオフショア開発における付き合いが長い国として認識されることが多くあります。中国はITインフラの整備も整っており世界でもトップクラスの技術力を有しています。一方中国は、インドと同様に人件費の高騰も起こりやすいと言われています。技術力を求める人にはメリットがある一方、費用面ではデメリットに感じる部分もあるかもしれません(参考:中国でのオフショア開発の最新動向~メリットとひとデメリットは?~)。
3-5. フィリピン
オフショア開発国5つめは、フィリピンです。
フィリピンは、人件費を抑えられ時差が少ない国として認識されることが多いです。日本側と並行し開発を進めたい場合には、オフショア開発先の有力な選択肢となり得るでしょう。一方、日本語を得意とする人材は限られると言われているため、日本語によるやり取りに懸念点が生じます。治安や政情も安定していないとも言われており、まめな進捗確認を必要とします。近さや費用面から開発しやすさはあるものの気にすべき点は多い国といえるでしょう。
4. オフショア開発会社比較16選
ではここからは、前章で紹介した国を活用したオフショア開発会社を紹介していきます。自分が気になる企業があったら直接問い合わせ、詳細を確認するようにしましょう。
4-1. ベトナムを活用するオフショア開発会社
・バイタリフィ
まず1社目は、ベトナムのホーチミンとハノイに拠点を構える株式会社バイタリフィです。
バイタリフィは13年以上に及ぶオフショア開発経験を保有。アプリ、Webサイト、システム、AI、VR/AR、Unity、3Dなど、様々なジャンルの実績を保有しています。リピート相談も90%以上のお客様から受けておりオフショア開発を初めて行う人にもおすすめできる企業です。また、日本とベトナム両拠点に上流から対応できる経験豊富な日本人PMが多数在籍しています。海外IT人材とのコミュニケーションに不安を感じる人も、安心して依頼できるオフショア開発会社といえます。
またバイタリフィでは、近年世間を賑わすChatGPTを活用したラボ型開発パッケージサービスを提供しています。
ChatGPTラボ型開発サービスは「ChatGPTと連携したシステムを開発したいが人手が足りない」「ChatGPTを使ってなにかやりたいが、何ができそうかわからない」など、ChatGPTを用いた開発を検討中の人向けの支援サービスです。ベトナムの優秀なエンジニアの人的リソースを用いて、ChatGPTと連携したサービスのPoCやシステム開発を支援してくれます。
・スマラボ
2社目は、ベトナムのホーチミンに拠点を構えるスマラボです。
スマラボは、日本の法律に基づく契約を結び開発を任せられたり、日本語資格試験の合格者が多数在籍していたりといった特徴を保有しています。日本と開発を分担することもできるので、うまく活用することでコストメリットを出しやすいオフショア開発会社といえるでしょう。
・コウェル
3社目は、ベトナムのハノイとダナンに拠点を構えるコウェルです。
コウェルは、スタッフ全員が日本語講師のレッスンを受けているなど、日本語対応に力が入っている様子も見受けられる企業です。また、宮崎市にニアショア開発拠点も構えているため、様々な開発形態で依頼することもできるオフショア開発会社といえるでしょう。
・カオピーズ
4社目は、ベトナムのハノイに拠点を構えるカオピーズです。
カオピーズは、創業メンバーが日本語コミュニケーションに優れており、人材によっては優秀な人材を獲得しやすいといった特徴を保有しています。経験豊富な人材もいるため、様々な案件に対応してくれるオフショア開発会社といえるでしょう。
・インディビジュアルシステムズ
5社目は、ベトナムのニャチャン、カントー、ハノイ、ホーチミンに拠点を構えるインディビジュアルシステムズです。
インディビジュアルシステムズは、ベトナム国内に4つの拠点をもった特徴的な会社です。日本の法人との契約だけでなく、現地法人の設立を前提に契約を結ぶこともできるオフショア開発会社です。
・プライムスタイル
6社目は、ベトナムのホーチミンに拠点を構えるプライムスタイルです。
プライムスタイルは、モバイルアプリからAIにブロックチェーン技術を使うシステムに至るまで、高度な開発にも対応できる企業です。HRサービスも提供しており、研修サービスや採用戦略の立案など、柔軟なサービス提供を行っているオフショア開発会社です。
4-2. ミャンマーを活用するオフショア開発会社
・キャピタルナレッジ
7社目は、ミャンマーに拠点を構えるキャピタルナレッジです。
キャピタルナレッジは、日本語の対応力を高める為に、日本語スキルに長ける人材を採用していたり、開発に付随する業務も委託できたりといった特徴があります。資料の翻訳やコミュニケーションにおける通訳、現地でのアテンドも対応可能なオフショア開発会社です。
4-3. インドを活用するオフショア開発会社
・NEX-GEN
8社目は、インドに拠点を構えるNEX-GENです。
NEX-GENは、インドと日本のスタッフで構成されるハイブリッド型の企業です。スタッフの8割がバイリンガルと語学に長けており、言葉だけでなく文化の違いや習慣にも詳しいといった特徴を保有しているオフショア開発会社です。
・anyenv
9社目は、インドに拠点を構えるanyenvです。
anyenvは、2021年設立と創業間もない会社であるにも関わらず、日本各地にオフィスを展開しインドでのオフショア開発にも力を入れているオフショア開発会社です。
・ハーミッツ
10社目は、インドに拠点を構えるハーミッツです。
ハーミッツは、イギリスやアメリカで開発してきた経験とネットワークを有している特徴をもちます。現地には日本語を得意とするスタッフもおり、言語面も品質水準も安心しやすく保守運用を考えた開発をしてくれるオフショア開発会社といえるでしょう。
・AutoMagic
11社目は、インドのデリーに拠点を構えるAutoMagicです。
AutoMagicは、日本の神奈川にもオフィスを置いており、AIやブロックチェーン技術を用いた開発に長けていながら、アプリの開発経験も豊富な企業です。得意な分野の幅が広いオフショア開発会社といえます。
4-4. 中国を活用するオフショア開発会社
・リーディングソフト
12社目は、中国に拠点を構えるリーディングソフトです。
リーディングソフト社は、1990年代から開発実績をもつ歴史ある企業です。数人月から数千人月という大規模な開発にも対応可能で、日本語によるやり取りや仕様の策定、ドキュメントの作成も行えるオフショア開発会社です。
4-5. フィリピンを活用するオフショア開発会社
・LIG
13社目は、フィリピンに拠点を構えるLIGです。
LIGは、設計とデザインは日本で行いつつ、開発はフィリピンで行うといった分業制でクオリティを高め、コストを抑えた開発をおこなっています。事業の1つにクリエイタースクールも展開しており、開発以外の情報発信も積極的に行っているオフショア開発会社です。
4-6. 複数拠点を活用するオフショア開発会社
・モンスターラボ
14社目は、世界16か国に拠点を構えるモンスター・ラボです。
モンスターラボは、世界中に1,200名以上の従業員がいる大きな会社で、大規模な開発も任せることができます。デジタルコンサルティングや音楽配信といったプロダクト、サービスの開発も実績にある、規模の大きいオフショア開発会社です。
・BestPPP
15社目は、インドとベトナムに拠点を構えるBestPPPです。
BestPPPは、小規模案件から対応可能で、柔軟性が高いといった特徴をもちます。インドとベトナム、異なる2つの国でオフショア開発を請け負っているため、言葉だけでなく文化の違いの理解や吸収も慣れているオフショア開発会社といえます。
・エボラブルアジア
16社目は、ベトナムを中心にアメリカやシンガポール、日本に開発拠点を構えるエボラブルアジアです。
エボラブルアジアは、システムやゲーム、Webだけでなくマーケティング事業にも精通しています。LP1ページから制作・最適化をおこなってくれるので、簡易的な案件でも依頼しやすいオフショア開発会社といえるでしょう。
5. まとめ
オフショア開発会社を選ぶ際は、そもそもどの国を活用するのか?オフショア開発会社に求めるモノはなにか?オフショア開発会社との相性は大丈夫そうか?など、事前に検討するようにしましょう。また、昨今の情勢(円安やコロナなど)を踏まえ人件費や社内体制はどうか?など最新情報を聞いてみることも重要といえます。オフショア開発会社を選ぶ段階で徹底的な確認をおこなえば、不安払拭にもつながります。本記事が、読者の皆様の参考となれば幸いです。
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