ここ最近、UX についてネットの文献などで勉強しています。今までは UI と UX をごっちゃに考えていた部分があったため、ナンチャッテな部分が多かったことを自覚しました。そろそろ本を買ってみたいです。
まだ勉強途中ですが、勉強の記念に UX の基礎となる、ターゲットやコンセプトといった部分を自分なりに考えたことや、仕事上で実感したことなども記載します。
UXについて簡単なおさらい
UX とは「User Experienc」の略で、サービスなどを使用した際に得られる「体験・経験」のことを指します。この体験というものは、「使いやすい」「また使おう」といった感情も含めます。よく言われている UX デザインとは、ユーザーが欲しい=価値があると思わせるものを把握し、設計することを指します。この中に調査も含まれていたりします(別の場合もあります)
こうやって説明すると難しく感じますが、すごく噛み砕くと「使った人が好きになるものを作ろうとする意識」が UX かなと現状は思っています。
ターゲット=誰を好きになるか
UX で話したユーザーとは、制作者側で言うとターゲットやペルソナといった単語に値します。企画書に「ターゲットユーザー:年寄り」と書いてある部分です。
このターゲットやペルソナといった単語でユーザーを考えていくと経験上、つごうのいいお客さんしか作れません。というのも、企画書のコンセプトを元に作成してしまうからです。身近に似た人がいたらいいですが、そんな都合よくもありません。
やっていって実感したのは、ペルソナやターゲットといった誰を指すのかわからない単語を使わず、「誰のために作っているのかを明確にすること」が一番重要かと思います。個人的には更に踏み込んで、「誰を好きになって何をプレゼントするか」ということが大切だと思っています。
好きにさせるためにはまず自分からターゲットを好きになる
難しく商品やサービスに該当するターゲットはこういう人物像です、と考えるより「自分は○○が好きな人が好きなので、この商品を提案します」と言い切ります。そうすると、そう思うことで「この人は○○が好きだから△△のアイデアはどうだろうか」と創作意欲も沸いてきます。結果ユーザーライクになりやすいため、使ってくれる人にも好感が持たれやすいです。この考え方のいいところは、使っている側が好きと言ってくれるとこちらもユーザーが好きになるので、お互いに良い関係になりやすいことです。好きと言われて好きになるという言葉は一見変に見えますが、友人関係や恋愛関係に置き換えると変なことではない、大事な感情だと思います。
この考え方になったきっかけは、ニフティさんが提供している「おたよりBOX」の企画・開発の背景を読んで思いました。実際に育児をしながら働く当社のママ社員の意見をもとに「働くママ」のための UX でデザインされた企画案です。
ニフティ、“働くママ”のサポートアプリ 「おたよりBOX」 iOS版の提供を開始
http://www.nifty.co.jp/cs/newsrelease/detail/150327004414/1.htm
追記:なんか私は実践しています的な風に語っていますが、実際はできてないところが多いです。ただ私はピカチュウが泣いたら一緒に泣く程度には感受性あるのでそういう目線で制作できていけたらなと今後の方針として記載しています。
コンセプト=自分達の強みはなんだろう
ターゲットで大まかに話しましたが、具体的な企画案はターゲットを先に決めればおのずと解決できるかと思います。たとえば、クライアントからサイトのリニューアルを担当して欲しいといわれた場合、「このサイトを観る人にどういったメッセージを与えたいのか」「どこを見てほしいのか」など、具体的なヒアリングをしていけば、どういったことがしたいのか、どうターゲットに好かれたいのかが見えてくると思います。
コンセプトヒアリングシートを活用してどうしていきたいか聞いていく
ヒアリングに自信がない人や、ぶっちゃけそうではないひとでも、ヒアリングで聞く項目は必ず絞っておいたほうがよいかと思います。Google の犬らしく検索したらいっぱいでてくるかとおもいますので、一度は検索して外の情報を手に入れると新しい見え方がでてくるかもしれません。
個人的に良かったのは、「Webデザイナー必見!Web制作を失敗しない為のコンセプトシート」にある、「コンセプトシート」「ヒアリングシート」です。今現状の状態からどう改善したいかのヒアリングから、制作前のコンセプトに繋がる具体的な提案までこの2つのPDFで解決できる内容が多く、すごくいいシートだと思います。
このシートの中にもありますが、コンセプトで一番キーになるのは「自分達の強みを理解し、どう生かすか」が個人的に重要かと思います。斬新なサービスが思いつくならいいですが、今のネット社会は似たサービスが多く存在します。LINE が人気だから LINE と似たサービスをしても誰が使うのか、という話になってしまいます。
その中で、自分達しかできない強みは大きな武器になると思っています。具体的にはさきほどいった「○○が好きな人」にはまる内容が良いかと思います。ここが一番難しく、頭をひねる部分だと思います。ここは人によって変わっていく内容なのと、私もどうしたらいいのか手探り状態なので一旦保留にします。ひらめいたらその内書きますがその前にこうじゃない?と意見や宿題があったら欲しいです。お便り待っています。
まとめ
今回 UX を勉強してすごく感じたのは、私達みたいな制作者は「とりあえず上に言われたからそんな感じで作ろう」「修正きたからそのまま直そう」といった受動的でかつ、とにかく手を動かすことを優先してしまいがちだと思いました。
もちろん手を動かして良い評価が得れればそれに越したことはないのですが、逆に「うーんなんか違う」といわれたとき、「何がその人の思う”違う”のか」「コンセプトやターゲットから観てその修正依頼は正しいのか」といった提案や思考が大事だと思います。すごくぶっちゃけちゃうとなるべく上のほうにいて意見を聞き流すだけの人にならないように気をつけないと今後マズイんじゃないかって思っています。
一番大事なのはクライアントの意見ではなく、ユーザーが満足できる結果ではありますが、制作していくうちに忘れてしまうこともあります。私は仕様書大好きウーマンにならないように気をつけていきたいです。
最後にコンセプトとターゲットから解決しようシートを置いて終わります。
今回はなんも触れてない解決案やキャッチフレーズといった内容がありますが、上の二つをクリアしたら大体決まる内容かと思っています。こんなこといってますが考えたことないので、今後やっている案件でできそうだったらやってみたいです。