チャットボットの歴史とは?!~半世紀を超える歴史に迫ってみた~

    チャットボットの知られざる歴史とは?!

    現在業種を問わずさまざまな企業で導入されているチャットボット!

    弊社でもFirstContactを絶賛運用中です!

    日本のチャットボット市場は、24億円ともいわれています。。

    今回は、そんなチャットボットの歴史を調べてみました。

    そもそもチャットボットとは?

    そもそも、チャットボットの定義って何なのでしょうか?

    チャットボットとは、テキストや音声を通じて会話を自動的に行うプログラムのことです!

    チャット(会話・おしゃべり)+ボット(ロボット・自動で何かを行うプログラム)ですね。

    上記の条件に当てはまれば全部チャットボットです!

    チャットボットの概念ができたのは半世紀も前

    じつは、チャットボットの概念は1950年にすでに存在していたのです!

    1950年、アラン・チューリングが発表した『計算する機械と知性』という論文で、ヒトと会話することでコンピュータに知性があるかどうかを検証する「チューリング・テスト」が提唱されました。

    これは、人間の判定者が、別の人間と一機の機械に対して人間も機械も人間らしく見えるように通常の言語での会話を行うというもの。

    文字のみの会話に制限されている中で、判定者が機械と人間との確実な区別ができなかった場合、この機械はテストに合格したことになるというものでした。

    チャットボットが初めてできたのは、いつ?

    世界初のチャットボットは、1966年にマサチューセッツ工科大学で開発された「ELIZA(イライザ)」と呼ばれる自然言語処理プログラムです。

    これは、心療内科の中で培われたカウンセリング技術をコンピューターに記憶・模倣をさせたものでした。ユーザーが、コンピューターに悩みを入力すると、学習したカウンセリング技術のデータから、ユーザーに適切な情報を引き出し答えるというものでしたが、当時の技術では、自動で相槌を打ったり、ある程度の要約をしたりする程度だったようです。

    実際に機械が言葉をわかっているわけではないものの、会話しているような感じになり、当時は、感情的に没頭する人も出た程だったそうです。

    多くの人がこれをきっかけにチャットボットへの可能性を感じ始めます。

    ELIZAからチャットボット元年を迎えるまで

    1970年代にPARRY、1980年代にJabberwacky、1990年代ににDr. SBAITSO等とさまざまなチャットボットが表れ始めます。

    2000年代になるとIBM Watson、Siriなどなじみのある名前がでてきます。

    そして、2016年。チャットボット元年を迎えました。

    誰もが知るFacebookやSkype、LINEでチャットボット機能が追加されていきました。また開発環境がオープン化されたため、企業独自のチャットボット提供が可能になりました。

    2016年にチャットボットを導入したSNS

    チャットボットの進化

    では、ここ最近のチャットボットはどうなんでしょうか。

    最近は、AIを生かしたチャットボットが増えてきています。

    技術の進歩

    弊社のチャットボット「FirstContact」はIBM WatsonのWatson Assistantを使用していますが、Watson Assistantはユーザーの言葉の多少の揺らぎを吸収することができたり、シナリオの構築も簡単に行えたりできる、優れものです。

    また、他企業の最新のチャットボットでは、人と対等に会話するには、チャットボットのシナリオ登録では限界があることから、”Aに関する答えづらい質問がくる”➝”Aに関連した別の質問に翻訳する”➝”別の質問の答えを返す”という流れのシナリオに変更しているものもあるようです。

    技術力の向上や発想の転換でチャットボットも進化し続けているんですね。

    チャットボットが今後も進化する様子

    将来を見据えて

    こんなものも見つけました。

    東京オリンピック2020に向けたチャットボット!

    ■学習するAIを搭載した多言語対応チャットボット「ObotAI」

    東京オリンピックで多くの外国人が日本を訪れることとなります。

    しかし、せっかくおもてなししてあげようとしても外国語が喋れない…なんてことよくあるはずです。

    こちらの「ObotAI」は、現在、日本語・英語・韓国語・中国(繁体/簡体)・タイ語・ロシア語の計7か国語に対応しており、将来的には16か国語までの対応を予定しているそうです。すごいですね…😲

    ObotAIのオフィシャルサイト

    日本の少子高齢化対策に貢献するチャットボットです。

    ■渋谷区LINE公式アカウント

    弊社のオフィスがある渋谷区では、2017年から「子ども・子育て支援施策」 を推進する施策の一つとして、「渋谷区LINE公式アカウント」を開設しています。

    子どもの予防接種、健診等に関する情報、保育サービスに関する情報等を行うチャットボットです。

    導入してみたら、”深夜帯の時間に、「一時保育・一時預かり」についての質問が多い傾向も把握できた”とも書いてありますね。

    渋谷区LINE公式アカウントのアイコン

    調べた感想

    実は普段弊社のチャットボットでお客様はどんな会話をされるのか、どんな質問をされるのか、拝見しておりますm(__)m
    商品に関する質問をしてくださるお客様ももちろん多くいらっしゃいますが、
    雑談にいらっしゃるお客様も多いですw

    「おはよう」と挨拶しにきてくださるお客様から、「好きです」と告白しにきてくるお客様までみたことがありますwww

    雑談にいらっしゃる方多いなーと何も考えずに見てましたが、1966年のELIZAの話を見ているとちょっとだけ通じるところがありそうですね。

    チャットボットは意外に奥が深くて驚いた方も多いかもしれません。

    使ったことがない方も、遊びがてら?面白いのでぜひ一度つかってみてください。