「キャリア」や「トレードオフ」について

    ビジネスイメージ―キャリアアップの写真

     

    すでに1月末ですが、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します!

    暗いニュースも多いですが、おかげ様で今年も多くの21年新卒の皆さんが入社予定です。これは私にとって、とても明るく楽しいニュースです。4月まであと2か月という事で、今回は社会の基礎的な話をしてみたいと思います。私の独自解釈も含まれますのでご参考程度にお楽しみください。

    仕事とは何か。

    まず皆さんは仕事についてどう理解していますか?仕事とは何でしょうか?仕事にはたくさんの副次的効果もあり、その人にとっての定義も素敵ですが、私の理解は「社会に価値を提供し、その還元(報酬)を得る事」だと考えています。ただお金を稼ぐ事、というよりは社会というのが影響するという認識が大事だと思います。ここからニーズや顧客志向、信用、そういったビジネス感覚が理解できるようになっていくと考えています。

    余談ですが、社会人になると学生までは社会に生かされていた事、一人の力で生きれる!とか考えていた若かりし頃を苦笑いする事になるのではと思います。(私もそうでした・・・)それぐらい、やはり住む世界が変わる気がします(本当は世界が変わったのではなく、自身が保護された世界にいたという事かもしれません)。ですから、きっとどんな会社であれ、学生から社会人になるとは色々なGAPがあり、大変さがあり、戸惑い、刺激的で、楽しく、新しい発見があり、成長していくことになります。一部のサバイバル感覚(リアルな社会感覚)を持っている学生を除けば、多くの学生さんが社会人になって自身の無力さを知り、GAPを感じ、「あー社会人って大変だなー、毎日電車乗ってるサラリーマンって凄い人だったんだなー」という思いをするので、皆さん、とにかく色々な出来事は将来につながる経験として捉えてみましょう。幸いにもバイタリフィはブラック企業ではありません?ので、社会人としての大変さは他の会社と同じですが、きっと多くの価値ある経験を素敵な先輩社員と体験できると思いますよ!

    トレードオフについて

    社会人って大変なだけで良い事はないの・・・?と思うかもしれませんがそうではありません。たくさんの大変な思い、経験、努力は必ず将来や生活に活き、あなたを豊かにしてくれます。経験として価値が付いたり、スキルそのものが身に付いたり、社会に対する成果が増え、信用が上がり、報酬が増えます。理解を深めるために、もう少しトレードオフについて事例を見てみましょう。

     

    例)リモートワーク

    福利厚生にリモートワークを求める学生さんは多いです。リモートワークで出社と同じ成果が出せるなら、通勤時間がなくなり実に効率的だと思います。ただ学生は社会感覚がまだ当然薄いので、トレードオフで考えられていないケースがあります。つまり、リモートワークにメリットがあればデメリットもあるのです。リモートワークするということは同時にこのデメリットも受け入れることを意味します。具体的なデメリットの例(ケースにより違いますがわかりやすさを重視で記載します)としては、先輩社員から口頭で教えてもらえずちゃんと理解できない、表情や感情を読み取れずコミュニケーションがうまくいかない、お客さんと信頼関係を構築するのが難しい、会社への帰属意識が薄くチームとして実感がない、などなど・・・さらに、これは巡り巡って社会に提供できる価値が減り、報酬が増えない、などに繋がります。つまり、ある人(ケース)においては、リモートワークで楽ができる面があれば、報酬が増えないというトレードオフな関係発生します。こういうとリモートワークが悪い印象を受けるかもしれませんが、リモートワークでうまくいくケースも勿論あります。その一つがすでにスキルがしっかりあり、一人でも社会に価値が提供できる人です。稼げているフリーランスや会社の中堅社員などに多く見るケースです。

    例)フリーランス

    ではフリーランスはどうでしょうか?フリーランスの魅力の一つは「自由!」だと思います。私もフリーランスを大変尊敬しています。ではトレードオフにある内容はなんでしょうか。それは会社員との相対でみると「責任」や「福利厚生」かもしれません。自由である反面、自身でお客さんを探したり、病気になれば無報酬になります。会社という公助がないので何かの時に弱いという側面がありそうです。組織で働くというのは面倒な?人間関係もあるかもしれませんが、逆に有事の際に助け合える側面ももちます(フリーランスでもこのような仕組みを作ることも可能とは思います)。フリーランスの自由に魅力を感じながらもリスクを考慮して、人間関係が大変な事もあるけど会社で働いている考え方の人も世の中にはいらっしゃいます。

    トレードオフの例を挙げればキリがありませんが、一部の天才やイノベーション、そういう状況以外、つまりおおよそのケースではトレードオフであるという事実を意識しておくと社会を正確に理解する手助けになるかもしれません。苦しい時があれば必ず楽な時が来ます。成長には痛みが伴います。若い時に楽をすれば老後苦労します。そんな単純な!とは思いますが、実際そうだったりするようです。自身の目標や優先度に合わせて、正確に手段を選択していけるといいですよね!

    キャリアについて

    では最後にキャリアについて考えてみましょう。「皆さんは何歳まで働きますか?」現在ではおおよそ70歳まで働く見込みの人が多いでしょう。仮に22歳で働き始めた場合、48年間です。これを前提に以下のケースを見てみましょう。すでにお気づきかもしれませんがフリーランス、自営業、会社員である事は関係なく記事を書いています(それが正しい理解だと思います、会社員にとっては会社を社会と置き換えてもわかりやすいかもしれません)。

    例)絶対に残業をしたくないAさん(某ドラマみたい・・・)

    「私はプライベートも重視したいので残業したくありません」こういう学生は一定数おります。素晴らしい考えだと思います。ただトレードオフ、デメリットも同時に受入なければなりません。48年間の仕事人生でただの1日も残業しないとなると、どうなるでしょうか。基本的には仕事(お客さんや社会のニーズ)はあなたの残業時間を考慮して依頼があるわけではありません。ですので計画にない旨味の多い仕事が・・・、会社としては残業になってしまうけどこれを少しやってくれたらとても助かる・・・、というようなケースは発生します。しかし、Aさんは絶対に残業は駄目なのです。もちろんAさんは間違っていません。ただ本件を対応する事で上がったかもしれない信用(困った時に逆に助けてもらう)や報酬は増えないかもしれません。効率を重視して残業なしで社会に価値を生む人もたくさんいますので、このケースの良い悪いを言っているのではありません、ただ社会や仕事の原則からみるとアンバランス、極端な思想かもしれないという事です。(デメリットも理解した上で過ごしている方もいるので、やはりこれが悪いわけではない)

    私はキャリアについては長い目で考えるのが良いと思います。48年という長いキャリア、仕事人生では色々な事があります。多すぎる残業もアンバランスですが、全くない残業もまたアンバランスです。刻々と変化する社会との付き合い方、メンタル面もそうですが、竹のようにしなる柔軟性に価値が宿る事実もあるという事は考慮してもいいかもしれません。(0,100で物事を考えていると折れる事があります)

    同じように長い目でキャリアを見ていくと、

    ・48年間仕事していれば苦楽という波がある、いま楽をすればあと苦労するかも

    ・20代のうちに2回、3回と転職した場合、そのあとの40年のキャリアへの影響は大丈夫?同時に失うものを理解していますか?(アメリカと日本では事情が違いますし、今後変わっていく流れも想定されます)

    ・自分が40歳、50歳の時に体力がありハングリーな若手がいる、その人達との違いは?あなたは何を資本に報酬を得ますか?

    ・社会での信用の積み重ねって何だろう?取引ってなんだろう?

    などなど気になるテーマが自分なりに解釈できると考えています。仕事やキャリアを正しく理解(俯瞰)して、隣の芝生も以外と変わらない?、何が自分にとって優先度が高い?そういった形で是非自分らしい幸せを社会と歩んでいけると良いのかなと感じています。少なくてもバイタリフィで働いている特典として、私はあなたの味方であり、サポーターです!