AIを駆使したSECIモデルの有効活用

    Hello,

    AIソリューション事業部の花島です。

    AIエージェントの教科書(おざけん)を読んでいたら、SECIモデルを知りました。

    SECIモデルとは以下の4つのプロセスで行うナレッジマネジメントです。
    有識者の暗黙知を形式知にし、それを自分のもの(暗黙知)にし、さらにこれを他の人に形式知と言う循環のイメージです。
    ・共同化(Socialization)
    個人の暗黙知をそれぞれ共有するプロセスで一緒にやってみる、有識者の行動を見ると言う感じで感覚的なものです。
    ・表出化(Externalization)
    相互理解、知識の共有ができたら、ここで言語化や図式化をします。説明できるようにします。
    ・連結化(Combination)
    表出化でできた形式知を今までの知識と連結し、さらに向上させます。
    ・内面化(Internalization)
    そして、これを自分のものにし、自分の役に立つもの(暗黙知)にする。

    これを見た時、そんなこと言ったって、表出化が難しいんだよなぁと思っていました。ヒアリングがなぁ〜と。。。

    そしたら、間接的にDifyでやってのけた人がいて、凄いと思ったのとこれ、可能性があるのではと思い、共有したくないけど共有します。

    SECIモデルを習得しようとやったわけではなく、コミュニケーションの改善を狙ってつくったものではあります。

    Difyで社内のチャットワークの会話を取得し、AIで分析し、コミュニケーションのコツを表出化しました。結果をスプレッドシートにまとめていて、さらに視覚化しています。
    ここなんです!!
    できている人が自分がどこができているかというのを説明するのは難しいです。だいたい意識していないこととか自然とできていることなので、コツを聞いても大体返ってこないです。
    だから、AIで最初に暗黙知を形式知にするきっかけを作ってあげると進むんです。
    引き出すきっかけを作る。そこから分析、ヒアリング

    凄いポイントパート2
    評価項目が良い!!
    一部だけですが、以下です。
    ・返答速度スコア
    ・返答品質スコア
    ・総合スコア
    ・チーム傾向
    ・全体評価
    ・MVP名前
    ・MVP理由
    ・MVP強み
    ・MVP行動例
    ・MVPチーム影響
    ・改善ポイント
    ・対象メンバー
    ・改善具体例
    ・改善解決策
    ・来週の目標

    AIって結果よりもAIが出した内容を鵜呑みにせずにAIが出した理由、人が考えさせる内容、学べる内容も出すのがミソなんです。
    結果じゃないんです!!それを導出した理由、AIから学ぶものを引き出させるのが重要なんです。

    よくできてるなぁと実は心踊ってました。目標まであるんかーいと。

    凄いポイントパート3
    AIの出力をスプレッドシートに転記。
    人が見やすいように視覚化しています。
    データとして残すことで資産にもなります。

    まとめると、

    Dify x ChatWork x スプレッドシート連携による
    データの抽出
    データの分析
    暗黙知からの形式知
    データの視覚化
    これを人が介さず、やってのけています。自動で抽出から視覚化まで。
    AI Workflowってやつですね。

    最後にAIエージェントの教科書の著者は小澤健祐(おざけん)です。

    僕らの時代のおざけんと言えば小沢健二です。

    ラブリーは有名だと思います。

    なので、僕におざけんの話をする場合はAIのおざけんなのか天才ミュージシャンのオザケンなのかをはっきり伝えてください。

    普通におざけんと言われると天才ミュージシャンの小沢健二を思ってしまいます。

    Bye.