持病の悪化で逆に健康になった話

    何かおかしい・・自覚症状発生

    私は学生の頃から、稀にではありますが眩暈などの症状がありました。当時は特に気にしてはおらず、まさか自身に”持病”があるとは思ってもいませんでした。

    時は進み・・・40歳を超えた約3年前から、日常生活の中で立ち眩み、めまい、末端冷え性?などが発生するようになりました。この症状は発生頻度や程度に波があるため、初めは「仕事の疲れかな?」と気にしていなかったのですが、いよいよ通勤や仕事に影響が出るようになり、お酒も全く飲めなくなりました。さらに白髪も増え、体重も10キロ落ちたので少し心配になり、周囲の同年齢の方に「40歳を過ぎるとこんなものなのか?」と聞いてみたところ、そのような状態ではないとの事。これは何か病気なのかもしれない、と検査を受けることにしました。

    検査の結果

    まず初めに地元の病院に伺ったところ、とりあえず血圧を測ってみようという事になり、測定しました。看護師さんが血圧数値を見るなり・・・「えっ!?今、大丈夫ですか??」と驚いており、ああやはり何かおかしいのだなと思い、ナニカを覚悟をしました。

    結論、低血圧状態にあるとの事でした。診察で医師から色々と聞かれましたが、最終的には「女性ならわかるけど男性はちょっと判断が難しい」という事で「塩をなめて様子をみてください」という診察でした。私は腑に落ちていませんでしたが、とりあえず2週間程、塩舐め生活を行いました。ただ結局、高血圧が問題になるこの時代に塩を積極的にとるのはどうなのかと思い止めました。

    次に胃と大腸カメラの検査を受けました。内臓がおかしいのではと考えたためです。結論としてはいくつかポリープはありましたが、特に大きな異常はありませんでした。ガンも覚悟していたので安堵した事を覚えています。

    その後、なかなか原因が判明しないまま月日は流れ、その年の正月になりました。正月には私のオススメ酒を飲むのが恒例なのですが、このような体調のため、親族には体調の事、酒が全く飲めない事などを伝えました。

    実際に正月に親族で集まり、私の体調の話になった際、それを聞いていた私の妹が「自身も極度の貧血である」との話になり、症状が似ている事がわかりました。

    後日、この話を医者にしたところ、実は私も遺伝性の低血圧であった事が判明したのでした。男性には珍しい事、若い頃は筋肉などもあり自覚症状があまりなかったのではないか、年をとり筋力などが衰えた事で実生活に支障がでるようになったのではという事でした。

    これまでの症状より、何かしら血の病気だろうなとは思っていましたが、まさか遺伝性とは思っていませんでした。ただ判明すると思い当たるところがありました、我が家は代々結核なども遺伝する血が強くない家系です。

    治療、そして改善へ

    血圧を上昇させるための治療はなかなかに困難でした。薬や塩に頼りたくなかったからです。筋肉の衰えも一因でしたから、当然運動も改善手段の一つですが、それだけではかえって悪化していきました。そう簡単にはいかないか、、、と色々とWEBサイトやYouTubeを検索する日々が続きます。

    そこで仕入れた情報を色々と試してみる事にしました。体は食べた物から出来ているため、食事の中身を改善(有期野菜や化学調味料を避ける etc)、栄養バランス、さらには睡眠時間や質を高める取り組み、休日の過ごし方などです。色々試してきて、特に効果があるように感じているのは以下です。皆さんも是非。

    ・水をミネラルウォーターに変えた
    水道水を夜飲むと何故かほぼ腹痛になっていたのですが、発生しなくなりました。人の体の多くは水で出来ているからでしょうか、健康効果が高い印象です。さらに私の住んでいる地域では、水道水にPFASが多く含まれている事も判明しました。これも良くなかったのかもしれません。

    ・休日の過ごし方
    仕事に支障が出るのが一番困るので、土日祝はほぼ自宅で過ごし、横になっている時間が多いです。ゴルフなど個人的な趣味はできなくなってしまいましたが、それでもたまには子供を動物園には連れていけるぐらいになりました。持病がひどい時は、何とか定時まで仕事をし、少し休憩してからでないと帰宅できない。布団から出るだけでうずくまってしまう休日でしたが、最近では平日は24時を回らない範囲では問題なく仕事が出来ています。(深夜は血圧が下がるので横になる必要があります)。

    一度、日中のオフィスで倒れそうになった事があったのですが、幸い誰にも見られておらず、これは肝を冷やしました。きっと不要に心配をかけてしまい、それを私は望んでいませんでしたので。

    ・風邪薬など、薬をなるべく使わない
    風邪薬を飲むと治りが遅くなるような気がしたのでやめました。やめた当初は辛かったですが、今では稀に風邪を引いても治りやすく、そもそも風邪をひきにくくなりました。

    ・酒の量
    未だに調子が悪い日はコップ一杯がキツイときはありますが、基本的に2~3杯は飲めるまでに改善しました。お酒も量を減らした方が健康に良い実感があります。(でも酒は好きです)

    持病を抑えこむ、風邪はほぼひかない

    結果としてはこれら一つ一つの取り組みが良かったのか、現状でも波が悪いときは立ち眩みや眩暈などはありますが、頻度はかなり減っています。(以前は1日に3回→2週間に1回程度まで改善)

    また副次効果として、仕事に支障がないように体調に気を付ける事で、ほとんど風邪はひかず、ここ1年間は無遅刻無欠勤、病欠なし!となったのです。名誉な事に役員に就任させて頂いてからは、通院検査のための休暇もなく、私用休暇もしていないので、連続勤務記録を更新し続けています。当然、成果を出していく事に前向きになれている所であり、これも安定した健康あっての事だと思います。

    まとめ

    私の持病はなくなりませんが、この持病のおかげで、逆にバイタリフィでの無遅刻無欠勤・連続勤務記録を更新する事となり、結果的には良かったと考えています。

    休日に横になっている時間が多いのは、確かに普通ではないですが、元々の性格がインドア派のため、そこまで苦痛ではなく、読書や音楽鑑賞ができたり、案外落ち着くので好きな時間になっています。逆にゴロゴロする建前が出来て良かったのかもしれません(笑)

    長くなってしまいましたが、是非皆さんも体調管理を取り入れてみて下さいませ。