バイタリフィの藤田です。
いよいよ、2012年になりました。
今年は、各所で言われているように、スマートフォンを中心に激動の1年になるでしょう。
IT業界で仕事をする者にとっては、この1年をどう過ごすかによって、向こう5年、10年の各自の立ち位置が決まってくると言っても過言ではありません。
(もっとストレートに言えば、この1年にどういう事業活動を行うかによって、向こう5年間の御社のビジネスモデルは確定されてしまうぐらいのインパクトがあると考えています。)
そんな予測トレンドを背景に、今回は、ベトナムで4年間ソフトウェア開発を行った私(藤田伸一)の今年の目標について書いてみたいと思います。(「今回は」と言いながら、実は藤田は、このバイタリフィブログでは初登場です!)
その前に、改めて簡単に私の略歴をご紹介させていただきます。
(既にご存知の方は、すみません!)
【藤田伸一(ふじた・しんいち)】
1971年広島生まれ、神戸育ち。40歳(もうすぐ41歳!)。早稲田大学第一文学部哲学科卒業後、株式会社シーエーシー、AOL Japan(ドコモAOL)などを経て、2005年に独立。数社の会社立上げを経験後、2008年3月にベトナムでオフショア開発拠点を立ち上げる。今春、アメリカでバイタリフィの2社めの海外法人の立ち上げを予定している。
というのが私のプロフィールです。
振り返れば・・・ベトナムには、4年近く住んでいたことになります。
長いようで短い4年間でした。(遠い目。笑顔。そして、遠い想い出(笑))
「あっという間」というのは、こういう時間経験を指すんですね!
さてさて。
改めて、バイタリフィアジア(ベトナムのオフショア開発拠点)と私の仕事の今後について話します。
バイタリフィアジア:http://vitalify.asia/
おかげさまで、現在、バイタリフィアジアには、約150名のスタッフが在籍しています。(もちろん、その全てが正社員です。)また、そのほとんどの開発者がスマートフォン関連の開発に従事していることを考えますと、私の知る限り、東南アジアでトップレベルのスマートフォン関連のソフトウェア開発会社になったと言うことができると思います。
売上・利益の方も好調で、ベトナムでのオフショア開発に対する注目度の高さと、スマートフォン開発のニーズの高さが追い風になり、昨年末に過去最高の売上・利益を記録しています。今後も、引き続き、増員・拡大を続けていく予定で、2012年中には300名ほどの規模にすることを計画しています。(つまり、150名増員。倍増です。)
私がベトナムに来た当初の事業目標は「3年で100名体制の開発会社を作り上げること」でした。この目標は確か当時の日経産業新聞にもプレスリリースとして掲載していただいていたと思います。そして、当時掲げた事業目標は数字上では達成しました。
バイタリフィアジアは、スタートアップ期を、見事に<成功印>で駆け抜けたと言えます。
この会社をさらに成長させるため、バイタリフィでは、Co-Founderであり、No.2取締役の崎山をベトナムに赴任させ、バイタリフィアジアの新社長として就任させることになり、既に崎山は社長としてベトナムにおります。
バイタリフィアジアの情報ブログ:http://ameblo.jp/vitalifyasia/
そして、グループとして、バイタリフィはどこに向かっていくべきか。
日本法人代表の川勝(かわかつ)は、今後のフォーカスは「スマートフォン」と「ソーシャルメディア」として「ベトナム」だと明言しています。
ビジョン再確認と北米進出とVFAの社長交代について(川勝)
https://vitalify.jp/blog/wp-content/uploads/2009/2011/10/visionnorth-americavitalify-asia.html
スマートフォン案件(iPhoneやAndroid関連の開発案件)やソーシャルメディア案件のお問い合わせを連日のようにいただいている中、今後のバイタリフィアジアに必要なのは、お客様のお問い合わせにきちんと答え、積極的に提案していく能力です。そこで、バイタリフィグループで話し合った結果、今後のバイタリフィアジアは、バイタリフィのco-founderである崎山(さきやま)が統括していくべきだろうという結論になりました。
バイタリフィアジア社長就任のご挨拶(崎山)
https://vitalify.jp/blog/wp-content/uploads/2009/2011/11/post-1110.html
同時に、日本向けで成功したオフショア開発モデルを、さらに海外展開すべき好機が到来した、と考え、北米(サンフランシスコ、シリコンバレー地域)への進出を決めました。
この新しい米国法人の立ち上げは、米国系企業(AOL: America Online)での勤務経験もあり、ベトナム法人の立ち上げも含め、多くの新規事業立ち上げの実績がある私(藤田)が行うことになりました。
私の新しいミッションは、シリコンバレーを中心とした米国企業に、ベトナムのオフショア開発リソースを提供することです。
米国企業は、既に、中国・インド・東欧を中心にオフショア開発が一般的になっています。(例えば、あるインキュベーション施設にある300社の会社のうち、オフショアを活用しているところは200社以上あります。)
コストと品質を最大の武器として、ベトナムのオフショア開発をセールスしていけば、相当なニーズがあると判断しています。(事実、昨年に視察に行った段階でも、引き合いをすく必ずいただいています。)
また、将来的には、シリコンバレー付近に駐在しているアドバンテージを最大限に活用し、米国系企業のサービスの日本(アジア)展開、また、次には日本(アジア)企業のサービスの米国展開などのお手伝い・協業していければと考えています。
もちろん、開発リソースが必要な場合には、現在、150名体制のベトナムのプログラマーを使うことができるという強みを持っています。
これを、私は個人的に、日本-ベトナム-アメリカのゴールデン・トライアングルと呼んでいます(笑)。
ご存知のとおり、シリコンバレーは、古くは AppleやOracleが会社を構え、最近でもGoogleやFacebookといった名だたる世界的IT企業が拠点を構える、世界最先端のITビジネス地域です。
シリコンバレー(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%BC
最近では、ソーシャル系サービスの興隆もあり、日本も含めて、多くのスタートアップ企業もシリコンバレーやサンフランシスコに集まっています。
アメリカ経済は全体的には厳しい状況にあるというものの、このシリコンバレー近辺のみはまるで別の国のような活況を呈しています。
私自身、30年近くコンピューター(そしてその業界)に触れているのですが、この時期にシリコンバレーに行くことに、天の巡りあわせのようなものも感じています。
簡単に言えば….「自分のIT人生の総決算だ」という感じです。
2012年は、アジアの興隆と、スマートフォンの席捲に沸くであろう世界のIT業界を、シリコンバレーで感じ、そして、その流れに積極的に「乗り」たいと思います。
シリコンバレーのオフィスはサニーベール、自宅はマウンテンビュー近くを考えています。
アメリカからは日々ブログレポート(仮名「シリコンバレー日和」)を送りたいと思っていますので、ご期待ください。
また、サンフランシスコ近辺にお越しの際には、ぜひお気軽にお声をおかけください。
2012年。今だからこそ、シリコンバレーです。
藤田
追伸。なお、冒頭に書かせていただいたとおり、今年のトレンドは「スマートフォン(Smartphone)の爆発的普及」「ソーシャルサービス(Social Service)の爆発的普及です」。あと、私の仕事とは直接は関係ないですが、もう一つの注目トレンドを書いておきます。それは、本当の意味でのスピリチュアル(Spiritual)な活動です。数年前にあったような、一過性の占いブームのようなものではなく、Spiritualとは何か、というようなことが全世界で真剣に問い直される年になるでしょう。って、ITとは何の関係もない話ですが(笑)。
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