毎度、川勝です。
某スタッフの真似をして私も過去の旅行記を書きます。
現在内戦状態にあるシリアに学生時代に行きました。
95年の2,3月あたりにシリアのパルミラ遺跡を見に行った時に嫁宛てに書いた絵葉書です。
シリアは地理的にはレバノン、トルコ、ヨルダン、イスラエル、イラクなどに囲まれている国です。
みなさん、どのようなイメージをお持ちでしょうか。やはり内戦の影響もあり、危険なイメージを持っていると思います。私が行ったときもイスラエルのガザ地区は常時戦闘状態にありましたし、中東全体が危険だというイメージを持っていました。けど旅行したことある人はわかると思いますが、イスラム教徒は旅行者に基本的に親切です。当たり前ですが普通に旅行者が行動する範囲で危険なところはありません。危険なところに外国人は行けないし、連れて行ってもらえません。(現在シリア国内はかなり危険と思いますが)
ヨルダンから陸路シリアに入り、ダマスカスで数日滞在。その後バスでパルミラ遺跡を見に行き、チグリス(ユーフラテス)川の源流の街(名前忘れました)を訪れ、アレッポというトルコとの国境の街を経由して、バスでトルコ入りしました。滞在日数は2週間くらいだったと思います。
旅行した個人的な感想
・気温が高くても乾燥しているので不快感はないし、のども渇かない。
日陰に入ると寒いくらい。朝晩は基本的に冷える。
・食べ物の味が単調に感じる。豆類とナンばかり。スイーツは甘すぎて日本人の口には合わない。チャイ(紅茶)とシシケバブはうまい。
・ヨルダンやトルコは中国製が多いが、シリアはシリア製が多い。まさにシリアの国際的な立場を表している。
・シリアはほとんど英語が通じなかった。
・砂漠は実際は砂ではなく土。砂漠って砂のイメージと思いますが、主に土です。
・風が強い。理由はわかりませんが、風が強く、時には目をあけるのも厳しいです。
気候的にはかなり住みづらい。
・国境があいまい。国境を目指すとボーダーと書かれた看板をところどころで目にしますが、有刺鉄線があるわけでもなく、ただ砂漠が広がるばかり。一説には英仏が適当に国境線を決めたとか。正規のルートで国境越えするときも、国境間の距離がめちゃくちゃ長い。車で20,30分くらいどちらの国境かあいまいな地点がある。
・サッカーとカンフーとバックギャンモンとチャイはみんな大好き。
・香港カンフーの影響でアジア人はみんなカンフーの使い手で強いと思われている。
・いつでもどこでもコーランが流れている
・体格がゴツイ
・タクシーは後部座席でなく助手席に乗るのが一般的
・ラマダン(イスラムの断食)中でも夜は食べてもいい
・ヒッチハイクは容易。中東はどこも親切でした。
景観は素晴らしかったです。大陸のダイナミズムと古代遺跡の調和を感じることができます。
一刻も早く平和になることを望みます。