前回の続きです。
なぜフィジーの人は幸福感が高いのか。
わたしがフィジーで一番心に残っている出来事は街から少し離れたヴィレッジ(村)に訪問した時のこと。
そこにいる人々は決して裕福ではなく、ボロボロの家に住んでいました。
そこであるおばちゃんに出会ったのですが、おばちゃんは見ず知らずのしかも異国の私を
家にあげてくれ、家族を紹介してくれ、精一杯の料理を出してくれました。
そのお家の状態を見ると、本当にありったけで出迎えてくれたんだなぁと感じられるものでした。
私は胸が熱くなりました・・・(つд⊂)
「わたしがこの人と同じような暮らしをしていて、他人、異国の人にここまで自分の物を与えることができるだろうか」
と。
多分できません。今でも無理だと思います。
フィジーにはお金はなくても、人を大切にする文化があり、
もしかしたらそこが幸せの根源なのかもしれないなぁと思いました。
帰国後、改めて「なんであんなハッピーそうなのかな~?」と考えてみました。
私なりに考えたことですが3つほどあげてみます。
1)助けあいの精神が根付いている
2)過度に働かなくても「生きていける」という安心感がある
3)気温が暖かい
ひとつずつ書いてみます。
1)
フィジーには未だに”ケレケレ”といわれる文化があり、これは「お願い」というような意味で、
裕福な人はそうでない人に対して物を与えたりすることが当たり前という価値観です。
なので自分のもの人のものも関係なく、所有という感覚が少ないのでしょう。
そこから限りあるものは皆で分け与えようという考え方が根付いています。
だから孤独にならず、なにかあっても大丈夫という心の安心感があります。
例え職がなくなっても隣のおばちゃんに「ねーちょっとの間ごはんくれくれー(ノД`)」とかいえるんでしょう(予想)
2)
これは1)とも繋がりますが、フィジーに行った時には朝ごはんに大量のマンゴーが出てきました(笑)
日本だと高いマンゴーですが、フィジーでは道端に落ちていたりとりあえずゴロゴロあります。
途中もう飽きたくらいです。
知り合ったフィジー人は
「食べ物がなくなってもとりあえずマンゴー食べてれば生きてられるさ」
的なことを言っておりました。。。(生きていけるのかな?笑)
自給自足が可能ということですね。
3)
これは相関的には関係ないと言われていることですが、
個人的な感覚としてはあるのではないかなぁと思います。
ロシアや寒い地域で自殺率が高かったり、季節性うつなどといった冬場だけになるうつ症状もあります。
これは日照時間が快感物質であるセロトニンという脳内物質の分泌に関係すると言われているからです。
寒い地域だと体が縮こまるせいで血流が悪くなることもひとつの原因かもしれません。
取りも直さず、南国に住んでいる人はうつになりにくいのでは?といった所感があります。
色々な要因があるので、一概に3つに絞ることは出来ませんが、
私が考えたのは上記3つです。
とはいえ、もちろん、フィジーにはいい面だけでなく問題もあります。
(もう少しだけ、、、続きます)