また映画館で会える「ゴジラ」

    どうも、石川です。
    今回も石川が期待している映画を紹介します。今回は「ゴジラ」です。
    監督はギャレス・エドワーズ、出演はアーロン・テイラー=ジョンソン、
    渡辺謙です。

    仮に怪獣界というものが存在したらゴジラ程の大スターはいないのでは
    ないでしょうか。
    映画を見たことがなくても日本人なら誰もが知っているのがゴジラです。

    ゴジラシリーズは1954年の第一作から2004年の今度ルパン三世を
    映画化する北村龍平監督の「ゴジラ FINAL WARS」までの28作品が存在します。
    本作はそのゴジラシリーズのハリウッドのリブート版に
    なります。(前にもあった気がしますが気のせいです)
    今までのゴジラシリーズの作品の出来はまちまちですが最も評価が
    高いのは何と言っても第一作の「ゴジラ」ではないでしょうか。

    1954年と終戦してから9年で制作された第一作でのゴジラが
    象徴しているもの、それは戦争、核兵器でした。
    街を破壊するゴジラから逃げ惑う人々、それは空襲から逃げ惑う人々と
    同じように描かれています。
    僕が一番衝撃的だったのはゴジラの被害状況をレポートしていたアナウンサーが
    東京タワーを思わせる鉄塔から「それではみなさんさようなら」(うろ覚え)と
    言いながら死んでいくシーンです。今から見ればミニチュアを使ったセットは
    リアルとはいえないかもしれませんが、とにかく怖いシーンでした。

    ゴジラはもともとジュラ紀の時代から海底に存在していましたが、水爆実験で
    住んでいた場所を追われ、日本に現れます。
    つまりゴジラは核兵器を象徴すると共に核兵器の被害者である私達を象徴する存在でもあります。
    これ程の内容を戦後9年で作ったスタッフは本当に凄いと思います。

    そしてリブート版となる本作ですが、非常に嬉しいのは渡辺謙さんが
    出演していることではないでしょうか。
    渡辺謙さんの役名はイシロー・セリザワ、第一作で非常に重要なキャラクターであった
    芹沢博士とゴジラの生みの親と言ってもいい本多猪四郎監督から名前が取られています。
    それだけでなく彼はヒロシマの原爆投下でお父さんを亡くしているという設定です。
    (年齢が合わない気がしますが気にしない!)

    日本人なら誰もが知っていることですが、アメリカは日本に原爆を落とした国です。
    その国で原爆への恐怖を象徴されるゴジラが映画化され、それに日本人が準主役で出演し、
    演じるキャラクターは原爆で父を亡くしているというのは非常に感慨深いものがあるように思います。

    日本での公開は7月25日、また1954年の第一作は今、全国の映画館で7/4くらいまで
    やっていますので見ていない方は見に行くことをオススメします。
    是非劇場で観て下さい。

    公式サイト