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    ハリウッド最高の映画監督が描くサスペンス「ゴーン・ガール」

    どうも石川です
    今回も石川が期待している映画を紹介します。

    今回の映画は「ゴーン・ガール」です。
    出演はベン・アフレック、ロザムンド・パイク、監督はデビッド・フィンチャーです。

    ストーリーはニックとエイミーは誰もが羨む結婚生活を送っていました。
    しかしある日、エイミーが失踪します。最初は同情的に見られていた
    ニックでしたが、マスコミの報道によって次第に夫婦の真の姿が
    暴れていきます。

    デビッド・フィンチャーという監督をご存知でしょうか。
    代表作の「セブン」や「ファイト・クラブ」は名前だけでも聞いたことがある方も
    多いのではないでしょうか。

    近作の「ソーシャル・ネットワーク」など特にそうだと思いますが、彼の作風は
    非常に緻密に構成された構図、音楽、ストーリー展開です。
    彼はその気質や作風から「2001年宇宙の旅」など数々の名作を撮った
    スタンリー・キューブリックと比較され、次世代のキューブリックとも
    言われています。

    彼らはいくつか似ている点がありますがよく取り上げられるのは
    非常に完璧主義者であり、フィンチャーもキューブリックもとにかくNGを
    大量に出すことです。
    キューブリックは何が悪いのかを言わずに100回、同じテイクを撮り直し、
    俳優が泣きだしたとも言われています。
    フィンチャーもまた何十回も撮り直しを行い、彼の作品に出演した俳優は他の作品で
    監督が1テイクでOKを出すと不安になったと語っています。

    何故二人の監督は何度も何度もNGを出すのでしょうか。

    キューブリック監督作の「時計仕掛けのオレンジ」で有名なシーンがあります。
    主人公のアレックスがある夫婦の家に侵入し、夫の前で妻を強姦します。
    それも彼は強姦をするときにミュージカル映画の名作「雨に唄えば」の
    主題歌を歌うのです。
    「時計仕掛けのオレンジ」を見た人なら忘れられないショッキングなシーンですが、
    これはアレックスを演じたマルコム・マクダウェルのアドリブでした。

    フィンチャーの「ファイトクラブ」でもこういうことがありました。
    ブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンがブルース・リーの
    ものまねをするのです。
    これもまたブラッド・ピットのアドリブでした。

    二人の監督は徹底して完璧を求め、自分の思い通りにならないことは
    許さない人ですが、役者が出したアイディアは非常に重要視し、
    それが彼らの映画の印象的なシーンになっているのです。

    デビッド・フィンチャーの最新作「ゴーン・ガール」は既にアメリカで公開され、
    ヒットし、批評家からも高評価を受けています。
    特にヒロインを演じるロザムンド・パイクの演技は絶賛され、アカデミー賞に
    ノミネートされるのではと言われています。
    彼女もまたフィンチャーの何十回もの撮り直しの中で素晴らしい演技を
    見せたのではないでしょうか。

    ハリウッドで最高の監督と言われているデビッド・フィンチャーの
    最新作「ゴーン・ガール」をぜひ劇場で鑑賞して下さい。
    公式サイト