毎度、川勝です。
デジタルでのモノ作りも10年を超えました。
最近は私自身が現場に立つことは無くなったため、現場感覚が正しいかどうかはわかりませんが、違和感がいくつかあるのでブログに書いてみます。
Web制作はクリエイティブとテクノロジーの融合ですが、年々テクノロジー部分が進化して複雑化しています。
難易度が高いし、守備範囲も広い必要があります。
必然、制作進行における手法やツールも整備されてきました。
10年前は対面、電話、メールでのコミュニケーションが主体で、補足でエクセルやパワーポイントを使っており、
7,8年前にベトナム法人と仕事をするようになり、マンティスというバグ管理ツールとskypeが追加されるように。
5,6年前にプロジェクト規模が大型化したことにより、Redmineというタスク管理ツールを導入。同時期にチャットワークという
ビジネスチャットも全社員に導入しました。
またプロジェクト横断チェックや、ドキュメントのテンプレート化など、個別及び全体を管理する手法も整備され、
手順に従ってプロジェクトを進めていけば、充分いいモノは作れるような体制になったと思います。
最近問題に感じるのは、ツールや手法に支配されてないか、本末転倒になっていないか、というとことです。
手順通りにやればよい、チケットを処理すればよい、この仕様はお客様待ち、のように受身に、あるいは知恵を使わないように
なっていないか、ということです。
顧客は我々の専門性を評価して発注して頂いてます。
最近ではスマホアプリやサイトの実績であり、それらのビジネスに関するナレッジです。
自社では不安なので、専門家のバイタリフィに相談して発注してくれているわけです。
バイタリフィならよいものを作ってくれるだろう、詳しいだろう、アドバイスをもらえるだろうと。
実際、我々はスマホ黎明期よりアプリ開発を行っているので、かなりのナレッジもあるし、
顧客の成功と失敗を見てきています。よって社内で知恵を持ち寄れば、よい提案もできるし、結果としてよいものを作ることもできます。
顧客のビジネスの成功を祈り、プロとしてよいものを作ろうという気概さえあれば、
プロセスは何でも構わないと思います。管理ツールや手法は、あくまで便利に使うものであって、それらに支配されてはいけないし、
ましてや「仏作って魂入れず」のように、中身のないものを作ってはいけないし、肝心なことを忘れてはいけないと思います。
社内が受身になってるような雰囲気を感じたので書いてみました。
プロとして世の中に価値を提供できるように、プロとはなにかを今一度考えて頑張っていきましょう。