毎度、川勝です。
中学受験で有名中学に受かった知り合いがいます。聞いたところによると、
・小学校4年生から受験勉強を開始
・毎日3,4時間勉強していた
・週1回とか月1回しか友達と遊ばない
・ゲームも週1回、月1回というような頻度
彼は小学校4~6年の3年間で、
3時間×365日×3年間=3285時間 勉強したことになります。
受験しない小学生は1日1時間の勉強とすると、小学校卒業時点では、
1時間×365日×3年間=1095時間 となり、受験した子と比較して2190時間、総勉強時間の差があります。
有名中学に受かったA君は、中学でも最低限の勉強はするだろうし、
毎日学習するという習慣がついているため、数時間の勉強は苦にならないと思います。
反対に受験しなかったB君は、大きな目標でもない限りは中学3年になるまで
テスト勉強以外はそれほど力を入れないかもしれません。
そこで中2まではA君、B君ともに同じ勉強時間として、中学3年の1年間はB君だけが受験勉強を頑張ったとします。
中3でのA君:1日2時間勉強 2時間×365日=730時間
中3でのB君:1日4時間勉強 4時間×365日=1460時間
結果、中学3年間での勉強時間は、中学受験をしなかったB君が730時間多いことになりますが、
小中学を累計すると1460時間、中学受験したA君のほうが多いことになります。
仮に中学を卒業した時点で1460時間の累計差があれば、その差を埋めるのに1日1時間多く勉強しても4年掛かります。
これは仮定の話であり実際とは異なると思いますが、勉強は早くから経験しておいたほうが総量を稼ぎやすいです。
スポーツでも同じことがあって、私は小学校で6年間水泳をやっていて、中学でそれほど熱を入れなかったですが、
中学から水泳部に入った人に負けることはありませんでした。総練習時間の差(私の貯金)は相当あったと思います。
勉強時間、運動時間、工夫して頭を使う時間などの努力の総量の差が結果に結びつくように思います。
これは勉強や運動だけでなく、社会人になってからもよく感じることです。
コツコツと自己研鑽に励んだり、真摯に業務に向き合ったりしている人は、いつの間にか大きく伸びたりしています。
逆にあまり努力しない人は、別の苦労を抱えているような気もします。
何事もバランスなので、なにがベストかわかりませんし、価値観は人それぞれと思いますが、
今ラクしているように見える人は過去に努力もしてきただろうし、見えない心労を抱えていたりもするし、
反対に今しんどい人も、将来報われる可能性も充分あると思います。
努力と苦労の総量は皆平等ではないかと。
いま成果が上がっているからと言って油断していると貯蓄を食いつぶしてしまうし、
逆に努力しているのに成果が上がっていないとしても、いずれは報われると思います。
そんなことを感じる最近です。