褒める三つのポイント「意思」「結果」「称賛」

    毎度、川勝です。
    今日は盲導犬のパピーとの接し方を紹介したいと思います。

    犬を躾のために叱ったりする人もいるようですが、
    盲導犬のパピーの場合は叱ることを教わりません。
    褒め方だけ教わります。

    オシッコを失敗したり、いたずらをしても、淡々と黙ってやめさせるだけで、ダメとかノーとかは言いません。
    逆に失敗しなかったことを褒めます。

    たとえば拾い食いをしたとき、黙って口の中に手を入れてモノを取り出します。
    その後、そのモノを犬の前に置き、再度口に入れないようにリードを軽く持ちます。
    それで引っ張らなくなったらグッド!と褒めます。
    失敗しない経験を積ませ、それを褒めることで覚えてもらおうという取り組みです。

    基本的には褒めて育てるスタイルです。
    褒めるポイントは

    「意思」「結果」「称賛」

    の3つです。

    名前を呼んだらこっちを見た、
    Come(カム)と言ったらこっちに来ようとした、
    など、こちらのアクションに対して「意思」を示した瞬間にグッド!と褒めます。

    次に行動の「結果」を褒めます。
    指示通りの動きをした、
    トイレを正しくできた、
    お利巧に散歩ができた、
    など、よい「結果」に対してグッドグッド!と褒めます。

    指示に対して「意思」を示して、よい「結果」になればグッドグッドのオンパレードです^^

    最後は「称賛」、要するに盛り上げて気持ち良くさせるためのグッドです。
    褒められると嬉しいので、喜ばせる意味合いです。

    犬は「噛む」「遊ぶ」「運動」が好きなので、遊び道具を使って引っ張り合いをよくします。
    遊ぶ前にカムしたらグッド!
    お座りしてグッド!
    ウェイトしてグッド!
    OKの合図でおもちゃを取りに行ってグッド!
    持って帰ってきてグッド!
    引っ張り遊び中にグッドグッド!

    こうやって褒めることで人の指示を喜んで聞くようになり、よい関係になります。

    褒められてばかりでいいですね。
    人間社会もかくありたいものです。