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    災禍のなかであっても

    こんにちは。

    制作第6所属の伊東でございます。

    ブログ。
    ブログですか…。

     

    まだ心とカラダの準備が…

     今朝、マネージャーと打合せしていましたら、その裏では政府が緊急事態宣言を出す段取りをつけたというニュースが駆け巡っておりました。ふとiPhoneの画面にプッシュされてきたニュース通知をみて、覚悟はしていたのですが、やはり驚くやら、諦めるやら。なんということでしょう…。

    在宅で缶詰だと自宅ダイニングの椅子に座った仕事が続くことになるので、腰が痛くなるんですよね…。

    かといってオフィスチェアを自宅に買い置いたり借りたりするのもなあ、と。

    そんな最近のコロナ騒ぎで、私は入社1ヶ月も経たない(3月中途入社です)うちに、まもなく在宅ワークへ突入するという得難い体験をしているのですが、憂さを晴らそうにも映画もスポーツも旅行も呑み歩きも、すべて全世界規模でお休みとあっては、いったいどこで気分転換したらよいのやら。自宅で働くからこそ、日常とメリハリをつけたいところをもってコレですから、実に難しいですよね。

     

    むしろこんなご時世だからこそ

    とはいえ、ヒトは災禍のなかにおいても、というかむしろ、そのような環境のなかでこそ、生き抜く知恵や工夫を編みだすものなのだな、と感じる機会もありました。

    たとえば。

    F1バーチャルGP第2戦オーストラリア:フェラーリのルクレールが“今季初優勝”バトンは「本当のレースより難しかった!」(Auto Sport Web)

    …F1ドライバーもリモートワーク(ちょっと違う)

    eスポーツにF1の現役ドライバーが参加して、バーチャルGPなるものが開催される流れになっていますね。乗り物のレースが大好きなのですが、この流れはちょっとした驚きでした。

    開幕戦オーストラリアグランプリの朝、直前で延期を決めたF1の2020シーズン。伝統のモナコGPのカレンダー含め、次々と中止が決定しましたが、うまく代替の手段を見つけたなと思います。開幕戦の開催中止を決定(金曜)した週末(日曜)には、もう2つYoutubeでバーチャルレース/シムレースの中継が行われていたのですから、実にスピーディでした。

    事故ろうが何しようが、レースが中断されないのがシムレースならでは…です。
    平和。

    当のドライバーたちも普段から高度なVRによるドライビングシミュレータを使ってレースのトレーニングをする時代ですので、自動車レースは非常に「リアル⇔バーチャル」の親和性が高いエンタテインメントともいえますよね。実際、私も今回のことをきっかけに、本物のレース中継とはまた違った興奮を感じることができました。素直に面白いです。安全ですし。

    我らがレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手は「慣れていないゲーム環境なので」と、この公式バーチャルF1シリーズにはエントリーしなかったそうですが、当人は大のレースゲーム好きだそうで、別のオンラインプレイでは見事なドライビングをみせていたりもします。やはり、レースゲームにもサッカーゲームで言うところの「ウイイレ派」「EA FIFA派」みたいなものがあるのでしょうか?

    …よく知りませんが(笑)

    「果たしてeスポーツはスポーツなのか?」と議論がぶつかることがあります。しかし、今回の「活路を見出した工夫」を切り抜けた先には、少なくともeスポーツにはメジャーなオンラインエンタテインメントとしての、広大な未来が開けているように感じましたし、『これも悪くない』という気づきの機会を得たのは大きく前向きなインパクトがあったのではないでしょうか。

     

    リモートの先にあるもの

    翻って、私達の生活におけるリモートワーク。

    ビデオ会議のイメージ
    自宅にもグリーンバックを買ったほうがいいんでしょうかね? バーチャル背景にも気を使うじゃないですか。

    私達の仕事でも、今回のことを機にオンラインでミーティングを行う機会が多くなりましたよね。たんにビデオ会議やデスクトップ共有ができるだけでなく、ホワイトボード調の手書きメモやクラウドによるドキュメント共有の連携もあいまって、あまり意思疎通にもどかしさを感じずに済むケースも多くなりました。

    前職で『Zoom』を使う機会が多かったのですが、しばらくはそれを更新する勢いでの使用機会数増となりそうです。直接、先方にお伺いしてご意向や熱意を感じるのもまた重要だとは思うのものの、むやみに貴重なお時間を割いて頂くことを避けられるメリットもあります。やはりミーティングは対面でなければ、というこだわりも徐々に失われていくのかもしれません。

    ここでもまた多くの方が『これも悪くない』と思う機会が増えれば、仕事の仕方もまたガラリと変わるのでしょう。

    実際、今回のことで大きく進歩しそうなeラーニング業界では、少人数の優秀な教育メソッドを持つオンライン講師に人気が集中して、そうでない方の職が失われてしまうのではないか、という危惧もあるそうです。そもそも若い方たちはモバイルでの動画視聴に馴染んでいるのもありますし、結果が出て、便利なのが実感できれば、どんどん使われます。話題になっているオンライン診療においては、またいろいろな慎重ならざるをえない事情があると聞きますが、遠くない将来には避けられない変革があるのではないでしょうか。

    …また大きく世の中が動きそうですね。

    願わくば、今回の危機を乗り越えた先に新しい、よりよい未来があって、私達がその前線に立っていられたらなと思っています。困難もまたチャンス、と前向にとらえる気持ちをもって、みんなで一緒に戦ってまいりましょう。

    さいごに。

    過去にないスピーディーかつ未曾有の危機に際し、亡くなられた方に哀悼の意を捧げるとともに、いまも現場で戦われている皆様に心からエールを送って、本稿のシメとさせていただきます。

    ここまで駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。