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    カテゴリー 技術 / デザイン / 制作

    文脈を捉える

    制作部の里山です。

    ソフトウェア開発を行うプロジェクトチームにて、必要な役割は様々です。

    俯瞰してプロジェクトのQCDをマネジメントするPM。自らのスキルや経験に基づく決断や提案を通してチームを良い方向(Direction)にリードしていくPL(Web業界ではディレクターと呼ばれる事が多い)。UI/UXならびにクリエイティブのプロフェッショナルとして、デザイン領域を担うデザイナー(クリエイティブディレクター)。開発のプロフェッショナルとして、ソフトウェア設計やプログラミング・テスト領域を担うエンジニア(プログラマー)。

    など…

    ちなみにPMとディレクターは職域の違いが掴みにくくなりがちで、実際に業務が被る場合も多々ありますが、僕はたまにPMを監督、ディレクターをキャプテンと例えます。

    で、特にPMのように俯瞰した視点でプロジェクトを見る立場になると顕著になりがちなこととして、自然と「それっぽい発言」をしてしまうことがあります。

    自戒も含めて、個人的な考えとして今後無くしていきたい言葉の一例は以下です。

    「最適な~」
    この言葉そのものに意味は無いと思います。どんなメリットや強みを活かせるから最適なのかを具体的に示す必要がありますね。

    「柔軟に~」
    同上ですね。

    「~であるべき」
    評論家的な発言のひとつでしょうか。「〇〇さん、XXを作ってください」など具体的な話に落とし込まないと、ただ夢や理想を語るだけになってしまいます。

    「一旦~」
    後で発生しうる変更に対する予防線的な意味合いで使うことが多いですね。指示される側にとっては、二度手間になるけどやってと言われているのに近いとも取れるるので、できれば言われたくない言葉だと思います。「一旦」などと言わずにきちんと決めてから話を進めれば良いわけですが、ときには「一旦」進めないといけない状況もあるので、進めたあとに想定される展開や、「一旦」進めたい背景なども共有できると、一旦納得感が上がりますね。

    これらはどちらかといえば管理ポジションの人に多い言動の印象ですが、そうでない人でも、理解できていない事柄に対して誤魔化しのために(何となくわかったつもりで)使ってしまいがちな言葉だと思います。

    もしプロジェクトの現場でこういった言葉が出てきた場合、例えば「最適とは??」などなどチーム内で指摘しあって議論できると、メンバー同士での理解度がより深まったり考慮が足りていなかった課題事項に気付けるなど、プロジェクトが良い方向に向かうと思います。

    では。