制作部の里山です。
世紀の一戦といわれたキックボクシングイベント「THE MATCH 2022」を見ました。現地ではなくPPVを購入しての観戦です。
なぜ世紀の一戦と言われたかというと、対戦を熱望されながら6年にわたり実現できなかった那須川天心(RISE:41勝無敗) vs 武尊(K-1:40勝1敗)の戦いがついに実現。これを筆頭に団体の壁を超えた対戦カードが多数組まれたためです。このイベントは格闘技の歴史上最大規模と言われており、東京ドームには56,000人以上が来場。客席最前列のチケット料金が300万円という点でも話題になりました。PPVは約5,000円ほどで、購入件数は50万件を超えたそうです。
最近行われたビッグイベントでは、ボクシングの世界タイトルマッチである村田諒太 vs ゴロフキン戦、井上尚弥 vs ドネア戦がありますがいずれも地上波放送はなくAmazon PrimeによるPPVのみ。放映権料の高騰があり、業界的にも地上波からPPVへの移行が進んでいると言われています。THE MATCHの場合はAbemaでのPPVのみ。もともとフジテレビで地上波放送予定でしたが色々あってPPVオンリーに。それでも近い将来PPVへの移行は構想されていたようです。実際、PPV配信限定のイベント(RIZIN LANDMARK)も開催されていますしね。
で、PPVを見た感想としては最高だったの一言です。メインカードの那須川天心 vs 武尊戦では、僕は武尊勝利を予想していました。結果はジャブを有効に使いながらゲームを支配し、1Rでダウンを奪った天心の判定勝利。判定結果による議論が生まれることはなく、ハッキリと天心の勝利でした。6年分のストーリーが結末を迎えたことで、虚無感に駆られた(未だに駆られている)オーディエンスも多いでしょう。
その他に個人的な注目カードはYA-MAN(RISE) vs 芦澤竜誠(K-1)でして、対戦発表記者会見の時に乱闘を起こすなど別の意味で盛り上がりを見せていたカードです。THE MATCHの16試合中唯一のオープンフィンガーグローブマッチ(普通のグローブより痛いらしい?です)という点でも注目度の高いカードでした。ラップを歌って入場した芦澤と、美女軍団を引き連れて入場したYA-MAN。試合は1RでYA-MANの攻撃がクリティカルヒットしてTKO勝利となりこれまた盛り上がり。エンタメ的側面も含めて良い試合でした。敗者インタビューで芦澤が話していた「俺が負けるのを見たい奴もいる。負けるのも仕事。」という言葉は、天心 vs 武尊戦とは違った魅力があることを物語っているでしょう。
ちなみに僕の勝敗予想は11試合が的中でした。
今後の展開がどうなるかは予想がつかない状況ですが、キックボクシング以外も含めればフロイド・メイウェザー vs 朝倉未来のエキシビジョンマッチや、年内と言われている井上尚弥の4団体統一戦(こちらは未確定)も控えており、引き続き目を離せないですね。
では。