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    【脱出ゲーム沼】コナン脱出2023「黒鉄の海中研究所からの脱出」と脱出ゲームとは何ぞ

    ごきげんよう、昨年1本白髪を見つけ、今年も1本見つけ、それ以降は気付いていないのですが、気付いていないだけで潜んでいるのではないかと怯えるモリヤです。なぜ白髪って5cmとか大分長くなってからコンニチワするんでしょう。もっと早く知らせてくれてもいいのよ……

    さて、今回は先日参加してきたコナン脱出『黒鉄の海中研究所からの脱出』と、脱出ゲームについて記事にまとめます。

     

     
     

    1. そもそも脱出ゲームとは何ぞや

    昨今、テレビでの番組放送により、知名度の高まりを見せている “脱出ゲーム”。
    “謎” を解いて “閉じ込められた部屋” から “脱出” するところが王道のスタイルです。

     

    最近、謎解きイベントに出掛けると、テレビで謎解き番組を見て初めて来たという人と同組になることもあります。

     

    テレビで放送される謎解きは、尺の問題や、恐らくどの時間に視聴を始めてもついて行けるような配慮もあってか、小謎がフィーチャーされているような気も致しますが、実際のところは、
    総じて
    小謎→中謎→大謎
    と、ゲームの進行段階に応じて謎がグレードアップしていくというのが、脱出ゲームの大まかなテンプレートです。

     

    脱出ゲームを大別すると、以下のようなタイプに分けられます。

    <時間制限あり>
    ◆ルーム型:リアルに閉じ込められる。いるのは参加チームのみ。部屋のあちこちに問題が隠されており、見つけて解いていくことで次にすることが分かる。所謂脱出ゲーム。
    ◆上海型:リアルに閉じ込められる。貸し切りできる。オブジェを回転させたらドアのロックが解除されるなど、リアルに動くギミックが特徴。少人数向き。
    ◆ホール型:日本特有。プレイはチームごとだが、同じ場所に複数のチームがいる状態で一斉にプレイする。座ったまま演劇を見るかのように机の上で問題を解き、最後まで正解したら脱出成功。

     

    <時間制限なし>
    ◆周遊型:お店の看板など、リアルに存在するものをモチーフに謎が制作されていて、観光を兼ねているのが特徴。時間制現がないので初心者も取り組みやすい反面、概ね短くても3時間~半日かかるので、軽い気持ちで始めると、逆にモチベーションが保てない可能性あり。
    ◆持ち帰り謎:自宅で行えるキットを購入する。近年はオンラインが主流。LINEの公式アカウントを追加し、それに向かってメッセージを送ることでストーリーが展開するものも多い。かかる時間は短いもので30分、長ければ3日要する※ようなものも。 ※解けないので時間を置いて再度考える

     

    続いて都内で参加できる、脱出ゲームの有名どころです。

    ◇SCRAP…業界最大手。初心者向けから玄人好みまで、ありとあらゆる謎に手をのばしている。
    ◇タカラッシュ…クセのある謎が多め。観光地の周遊謎に強い。
    ◇NoEscape…メインは上海型。ストーリー性重視で難易度は低め。
    ◇東京密室…上海型専門施設。難易度は部屋によってバラバラ。
    ◇RIDDLER…施設などとコラボした周遊謎、時間制現のあるもの、いずれも開催。テレビの謎制作も。
    ◇タンブルウィード…猛者が集う下北沢の施設がベースで、テレビの謎制作も。高難易度。

    最近は、XEOXYやファーニャーなども謎解き界隈の投稿では見るところです。

    変わり種としては、カラオケのJOYSOUNDでも謎解きがあったり。
    ご紹介していない団体も含め、どこもそれぞれの良さがあって飽きません。

    さて、時間制限がある脱出ゲームについて、どうやったら気持ちよく脱出成功できるのか。
    あくまで意見の一つではありますが、最も注意すべき点は、小謎を急がないと失敗するということ。

    上海型を除く時間制現のあるタイプは、小謎がたくさんあって、
    その後にみんなで解く中謎が何個かあって、
    ラストに半端なく時間のかかる大謎があるという流れなのですが、
    最初を早くしないと時間切れで最後解く時間がなくなるので、小謎のスピードが実はかなり重要なのです。

    そこで小謎対策を3つご紹介。

    ①手分けして解く
    固まらずに手分けすればそれだけで、同じ時間に複数の謎が解けていきます。
    謎は単純に相性があるので、分からなくても恥ずかしいことではありません。直ぐほかの人にパスして別のをやりましょう。
    初めてだと嬉しくなって、できているところまでを解説したくなってしまうかも知れませんが、時間が足りなくなるので解説は終わるまで少し我慢しましょう。

     

    ②二度手間防止
    誰かが解いたものをまた解いたら時間のロスなので、使わないバケツの中など、まとめられるところに入れましょう。整理BOXが用意されている場合もあります。

     

    ③ストーリーに集中するまとめ役
    謎を解かずに全体を俯瞰する人が実は重要と思っています。
    小謎を解けたら答えをその人に報告に行って、その人が全部の情報をメモする。
    その方が結果的に早く全部の情報を集められますし、その人はストーリーに集中できて何か気づくこともあります。

    ケースバイケースでそれ通りにできないこともありますが、大体そんな感じです。
    ほかに、最初の小謎のエッセンスを後でもう一回使うこともあるので、何か目立つ記号とか色などが問題に使われてたら、小謎が終わったタイミングで、みんなで情報共有するといいですね。

    私が今まで出会った猛者で、この人うまいな…!と思った人は、お一人でどんな謎でもスイスイ解けることはもちろんなのですが、それがメインではなく、尋ね力がとてもお上手でした。
    少しでも自分に思い付かないことがあると、

    この図って、どういう意味だと思いますか?
    多古米(仮の手がかり)見ませんでしたか?
    マンゴープリン(仮の手がかり)と、書いてあるのが見えたんですよね。それが何を示すは分かりませんが……。

    と、実に穏やかに、色んな人に相談を持ちかけるのです。
    それが次に繋がる鍵となって先に進んでいくのです。
    夫婦の中では尊敬を込めて『裏回しの猛者』と呼んでいます。

    ハア、ハア、ハア、熱くなった……。
    なんとなくお分かりいただけましたでしょうか?

    脱出ゲームは難しそうで参加するのが怖くなってしまったという方、すみません。

    ホール型の方が、テーブル上でできる分、手分けがし易く、熟練者に引っ張られて慣れていなくても成功しやすいところはあるのですが、ただ、置いてきぼりになる可能性も0ではなく、そうしたら面白くないと思うんですよね。

    折角ならリアルに部屋を出る醍醐味のあるルーム型で楽しさを味わっていただきたいので、初めて参加するにもおすすめなタイプの公演を3つご紹介します。

    ①SCRAPの30分タイプの公演
    30分だと…まあまあ失敗しますが、ご安心を。延長システムがあるのです!
    延長でも脱出は脱出!
    こちらも脱出成功して良い気分になれますし、お店も延長料金が儲かるというWin-Winの関係に。
    特におすすめはリアル脱出ゲーム下北沢店で開催されている『鍵だらけの部屋からの脱出』です。
    ここは、これといって所謂”脱出ゲームお約束の問題”みたいなものがないので、逆に初心者と経験者の差がつきにくく、みんなが活躍できるかと思います。

    鍵だらけの部屋からの脱出はこちら

     

    ②SCRAPのPTGルームの公演
    PTG、プロジェクション・テーブル・ゲームですね。新宿の東京ミステリーサーカスで行われています。
    テーブル上にプロジェクションマッピングを投影して、幻想的な世界観が味わえるゲームです。
    部屋を暗くする必要がある都合上、テーブルごとにカーテンで区切られており、ホール型だけれど他チームが見えないので、焦らずに済みます。
    プロジェクションマッピングを操作することがある都合上、タスク調整もあってか、謎の難易度が低め。今年の新作は魔法使いという設定で、魔法を使って料理を作る謎。謎だけがメインでなく、魔法を使うミニゲームがあるので、家族連れでも楽しめそうです。
    古くはWiiスポーツみたいなイメージが近いかも知れません。……そんなに暴れませんが。

    PTGルームのページは4Fをクリック

     

    ③NoEscapeの部屋をNormalモードで
    上海型の施設で、新宿と池袋に常設店があります。
    例えば、マンゴージュースとグァバジュースの缶を同時に開けたら(仮の操作)、ロッカーの鍵が自動で開く、のように、行った操作によってストーリーが展開します。
    高難易度のNoEscapeモードと、謎の数が調節されたNomalモードがあります。基本は50分なのですが、ここも延長システムがあります。
    部屋によっても難易度が違うので、スタッフの方に相談して、取り組めそうなレベルを選ぶことも可能です。
    休日だと当日予約はほぼ空いていないくらいこみ合っているので、事前の予約が必要、かつ、延長できない場合もあるのでご注意を。
    初めはNormalモードでやってみて、慣れてきたらNoEscapeモードにチャレンジするのもいいですね。
    ヒントブックも部屋にあるので、いざという時も安心です。

    NoEscapeホームページこちら

     

    2. 2023年のコナン脱出『黒鉄の海中研究所からの脱出』の感想

    コナン脱出【黒鉄の海中研究所からの脱出】キービジュアル

    劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の
    後日譚となる豪華オリジナルストーリーを
    体験できる!

    劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』
    を観た人は、より楽しめること間違いなしの
    オリジナルストーリーは必見!

    あらすじ
    “音”によるセキュリティシステムの
    開発が行われている最先端研究施設
    「ラボラトリー・オルカ」。
    実用に向けた試用実験に
    開発関係者として招待されたあなた。
    招待客の中には阿笠博士、
    同行したコナンと灰原の姿も。
    実験は順調に進んでいたように見えたが、
    突如館内に警報音が鳴り響く。
    施設内の立入禁止エリアに
    侵入者が現れたようだ。
    駆けつけた職員たちが目にしたのは、
    実験中に姿を消した灰原だった。
    「私…ここで…何してるの?」
    彼女は記憶を失い、
    なぜそこにいるのか
    思い出せないようだ…。
    しかし灰原がいた
    サーバールームからは、
    何者かによって重要な研究データが
    盗み出されていた。
    疑いの目は、実験に参加していた
    あなたにも向けられる。
    灰原はなぜ、
    サーバールームに入ったのか…。
    彼女が記憶を失った理由は…。
    そして、消えたデータの行方は…。
    事件を解き明かす鍵は、
    失われた灰原の記憶と
    現場に残された“音”だけ。
    しかし、その音声データは
    犯人が仕掛けた偽りの“音”だらけ。
    あなたは嘘にまみれた
    “音”に隠された真実を聞き分け、
    事件を解決へと
    導くことができるだろうか?

    引用元:SCRAP公式サイト

    公演タイプ…ホール型(大会場に複数チームがおり、同時にスタート)
    チーム人数…6人

    1で謎解きの極意を暑苦しく熱く語ったにも関わらず、今回のコナンは謎解きではないとのもっぱらの評判。
    テーブルごとにタブレットが1台用意されており、そこから流れる音声を聞いて解き進めて行く形。

    結論から書きますが、耳が悪いので大謎は手も足も出なかったです!
    そーね、聞こえないものはしゃーない!
    忍たま乱太郎のごとく、右から呼び掛けられて左を向くようなレベルの耳だもの!

    かなり癖がある作品でありつつ、耳が良い人なら結構いけるんじゃないかなとも思ったり。

    一応謎解きの導線はあったので、メタ解き(作者の想定した進め方ではないが、謎のお約束を考えて推測する解き方)も駆使して導線追うのが実は正攻法なのかなと思ったりもしました。
    あとは単純に聞く時間を使うので、何度も聞き直すと時間が足りなくなりがち、何か言われて聞き返すような耳の持ち主ではなく、一発で聞き取れる人がチームメンバーにいると心強いです。

    1つのタブレットで音を聞く都合上、紙の謎解きのようには手分けできないので、人数が少ない方が逆にやり易いとは思うのですが、そこは一人あたりのチケットがお高くなってしまうのでお財布と要相談です。
    (SCRAPはグループチケット制があるので、6人グループの分を貸し切らないと少人数でできない)

    最近ご時世でタブレットを用いる公演も多く、体感、半分くらいそうかもって気もしているのですが、私はタブレット操作が苦手なので、紙の謎と成功率が結構違ったりします……。

    開発会社として仕事柄、タブレットこそ推奨した方がよいんですけども。
    意外と中の人間は、アナログ感性も併せ持っていたりもします。

    あ、タッチ判定やスワイプの追従はよくできていました。画面のUIも良かったです。

    怖いながらもやってみたい、という方は、ホールの広さ的には横浜店の環境だとたぶん、もうちょっとやりやすいと思うのでおすすめです。東京ミステリーサーカスの大ホールだと混雑するし焦るので。
    個人的に横浜店はお気に入り店舗です。

    今後の全国開催スケジュールは以下です。

    東京(新宿)〜10.15
    愛知 〜10.15
    宮城 2023.10.27〜10.29
    新潟 〜09.26
    大分 2023.10.06〜10.09
    京都 2023.10.07〜10.08
    鳥取 2023.10.14〜10.15
    神奈川 2023.10.19〜12.03←ここが横浜
    東京(原宿)2023.10.19〜12.17
    青森 2023.10.21〜10.22
    大阪(読売テレビ 10hall)2023.10.27〜11.26
    北海道(札幌)2023.10.27~12.24
    兵庫 2023.11.03~11.05
    埼玉 2023.11.04~11.05
    岩手 2023.11.18~11.19
    鹿児島 2023.11.23~11.26
    北海道(旭川)2023.12.01~12.03
    三重 2023.12.02~12.03
    奈良 2023.12.02~12.03
    香川 2023.12.19~12.24
    北海道(函館)2023.12.22~12.23
    岐阜 2023.12.23~12.24

    コナン脱出は謎解きファンの中でも高難易度と言われています。

    今後もコナン脱出は手を変え品を変え、チャレンジングな作品を作っていると思うのですが、
    ゆっくり楽しみたい人向けの、少しお高くてもいいから2倍の時間の公演とか作っていただけると需要があるんじゃないかなと勝手に思っています。
    公式の脱出率にカウントしなくていいので…公式さま、ご検討お願いします……
    落ち着いてストーリーゆっくり楽しみたいんで……

    あと、余談ですが弊社ではアプリやシステムを作るのも得意なので、謎解き界隈の案件相談いただければ制作が可能です。
    自社製品にチャットボットもあるので、LINEの謎解きも、中謎を解いた後だけ同じ単語でも反応するようになど、より複雑な制御ができますよ!
    いずれもお声がけいただければ、喜んで説明に伺います!!

     

    3. 今年のコナン映画

    『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(2023・日本)

    劇場版コナン公式サイトでもらえる記念壁紙

    最近のコナン映画の中で一番面白かったです!社内でもコナン好きが何人かいるので、今年面白かったですね、なんて話もしました。

    劇場版名探偵コナンの第26弾です。『ゼロの執行人』に続いてコナンでは2作目の立川譲監督作品。

    哀ちゃんがメインキャラであったからこそ描けた、原作を大事にしたキャラクターの背景が、悲しくも改めて組織の恐ろしさを思い出させました。
    コナンと哀ちゃんの信頼関係がいいですね。

    アクションは近年では少なめでしたが、それもストーリーに集中できる良い作りだったのかも知れません。

    今まで私は、推理作家としても活躍する脚本家が担当していることもあり、骨太なストーリー展開のある『ベイカー街の亡霊』が長らく一番好きで、それは昔観た思い出補正もあって美化されているかも知れませんが、それと同じくらいに良かったように感じます。

    もしベイカー街には敵わなかったとしても、二番目に好きと間違いなく言える。

    ・・・余談ですが、コナンでの推しキャラは、
    服部平次→沖矢昴→と来て、今は若狭先生が一番好きなので、いつかは若狭先生がメインの映画も観てみたいものです。

     映画っていいものですよね。
    それでは、またお会いしましょう。
     Would you like to watch?
    Bye, see you!