こんにちは。制作部の井齊です!
先日、ずっと見に行きたかった「七つの会議」という映画を見に行きました。
池井戸潤の作品(ロスジェネの逆襲や銀翼のイカロスなど)を読んだりするのが好きでずっと楽しみにしていました。
中堅電機メーカーが舞台になっており、万年係長の「ぐうたら社員」の周囲で不可解な出来事や人事が相次いでいきます。それらの出来事がきっかけとなって会社の隠されていた秘密が徐々に明らかになっていくというストーリーです。
「ぐうたら社員」を演じているのは野村萬斎という役者さんで能楽師特有の引き込まれるような演技だったのが印象的でした。ストーリーが進むにつれて元々は敏腕営業マンだったのになぜ「ぐうたら社員」になってしまったのかが明らかになり、その過去と現在に引き込まれていきます。
対して、敏腕営業部長を演じていたのはドラマの「半沢直樹」でおなじみの香川照之で、裏表のある役柄が毎回上手くて好きな役者さんです。今回は物語の鍵を握る「ぐうたら社員」と同期という設定ですが、何が2人の立場を分けて、なぜ敏腕営業部長であるはずの彼が闇を抱えているのか、必見です。
個人的には、「七つの会議」は、平成最後の企業もの映画としてふさわしかったテーマだったなと思っています。働くことの「正義」とは何かという問いに対して、終盤の場面で「ぐうたら社員」が喋るセリフがこの「七つの会議」の作者である池井戸潤の一番伝えたかったことではないかと感じました。
最後の最後になって、タイトルの「七つの会議」が気になりました。「、、あれ?七つも会議あったっけ?」となったので次見るときは会議の数を数えてみたいと思います(笑)企業ものの映画だと苦手意識を持っている人もいると思いますが、勇気を振り絞ってぜひ見に行ってください!