ゴッドモーニング。
今回はみんな大好き 神 についてのお話です。
みなさん、神話 好きですよね?ね?(神の圧)
最上級の褒め言葉として使われる 神。
「神対応」「神ゲー」「神作品」・・・
いやいやいや、ちょっと待て!ちょ、ちょっと、、
神の雷!!
当たり前のように使われ始めた修飾語としての 神 ですが、これはどの神のことを言ってんの??
僕?僕のこと言ってる??
と疑問に思ったわけです。
ヘルメス泥棒癖あるよ?
ゼウス浮気性だよ?
アレス周りから嫌われてるよ?
疑問符が止まりません。
「神話」とは文字通り、神々が織りなす荘厳な話。
と言いたいところですが、人間より人間臭いのがオモシロポイント。
日本神話が綴られた古事記も紹介したいところですが、
今回は口承文学 ギリシャ神話 にフォーカスを当てて、
魅力的な神々を紹介しつつ、修飾語としての 神 について考えてみます。
恋愛、浮気、嫉妬、試練・・・
神なんだから少しは我慢しろ。
ヒステリックお婆ちゃん ガイア
まずはこの女性から。ギリシャ神話最古の神でもあるガイアさんです。
誰もが知る最高神 ゼウス のお婆ちゃんでもあります。
ギリシャ神話の始まりは、
混沌と呼ばれる、何も存在しない世界にガイアが突然出現するところからです。
そこからガイアは1人で神を産み始めます。
ん〜〜〜はっ!!
ボンっ!!
世界完成です。世界を作るのなんて簡単ですね。
光と暗黒、昼と夜、天空と海、正反対の時間と空間をガイアは1人で創造しました。
ギリシャ神話、起承転結の「起」は何もないところから女性が現れ、1人で子供産み始めるという強引さ。
学校に遅刻しそうな女子高生が曲がり角で男性とぶつかって恋が始まる。
なんて回りくどいこと神はしません。
この時に産まれた 天空の神ウラノス はガイアの夫となり(親子や兄弟が夫婦になるのは神話あるあるです。)、2人で愛を育んでいたわけですがこの辺りからガイアさん、
乱れ始めます。
旦那ウラノスの逸物を切り落として来い、と子供たちを集めて命令したり、
孫のゼウスに劇薬を渡し、我が息子クロノスに飲ませなさいと言ってみたり、
最後はテュポーンと呼ばれる怪物を従えて孫のゼウスに挑むも敗戦。
お婆ちゃんがんばりすぎ。
最終的には悪役となり、ギリシャ神話のエピソード1を締めてくれたわけです。
還暦すぎても孫と喧嘩するお婆ちゃんに対して「ガイアかよ」と言ってみてください。
逸物から生まれた美の女神 アフロディーテ
ガイアが旦那ウラノスの逸物を切り落としたかった本当の理由、それはウラノスの 育児放棄 でした。
たくさんの子供を産んだガイア・ウラノス夫婦。大家族番組ゴッドダディが人気を博していたとか博していなかったとか。
そんな中、生まれてくる子供に異変が起きます。
子宝には恵まれたものの、
産まれてくるのは 1つ目の巨人 だったり、
50の頭と100本の腕をもつ巨人だったり。
ウラノスパパ我慢の限界!
「お前らはここから出てくるんじゃない!」
と真っ暗な部屋に閉じ込めちゃいます。
それを知ったガイア激おこ。我が子を集めて
「あの人に逸物がついてるからダメなのよ!」
と鎌で切り落としてくるように命令したわけです。
とは言ってもウラノスパパはデカいし怖い。
尻込みする兄弟姉妹の中、末っ子のクロノスは笑顔で鎌を受けとりウラノスパパの元へ。
ママの指示通り逸物を切り落とし海へ投げ捨てます。
その逸物が形を変えて現れたのが美を司る女神アフロディーテと言うお話。
なんともまあ、アフロディーテからしたら心外な生まれ方。
有名な絵画「ヴィーナスの誕生」はこのシーンが描かれているそうです。
美人だけど闇を感じる。そんな子に「アフロディーテかよ」と言ってみてください。
天界イチのプレイボーイ ゼウス
ギリシャ神話では「天空の神」が所謂「会長」のようなポジションになるわけですが、このゼウスは3代目。
初代はガイアの夫ウラノス、2代目は逸物を切った息子クロノス、そして3代目がクロノスの息子でもあるゼウス。
親子3代で天界を統べているわけですが、このゼウスが何かと 問題児。
会長の椅子に座ってからというもの、マッチングアプリで好みの女性を見つけては近寄りワンナイトラブを繰り返す毎日。
その度に彼の正妻ヘラは嫉妬し、相手の女性に嫌がらせします。
そんなクズやろうのくせに、
「人類さー、我らのこと敬ってなくね?」
と気分で人類滅ぼしちゃいます。まじ勘弁。
裏でTinderやってる友達に「ゼウスかよ」と言ってみてください。
ブ男なりの成り上がり ヘパイストス
今や炎と鍛冶の神としてオリュンポス十二神にも名を連ねる彼ですが、産まれて間も無くブサイクという理由で母ヘラに見放されます。
神は全員美男美女、特殊能力を持つスーパースター集団!というわけではないんですね。
ただ、手先は器用だったヘパイストス、見放した母ヘラを欺き、椅子に見せかけた自作の拘束器具で母を縛りつけます。
「拘束を解いて欲しけりゃ、アフロディーテちゃんと結婚させろぉぉぉ」
内面もブサイクでした。
強引にアフロディーテと結婚した彼ですが、ヘラを拘束した時の椅子やその後に造った発明品が最高神ゼウスの目に留まり、手先の器用さを買われてオリュンポス十二神まで上り詰めました。
報われてよかったね。
1人で遊んでいる人を見かけたら、そっと寄り添って「ヘパイストスみたいだな」と言ってみてください。
顔が良ければ全てよし アレス
ギリシャ神話の男神で1、2を争う美男子アレス。
軍神と呼ばれる彼ですが、実は不名誉なエピソードばかり。
もう1人の軍神アテナと比べられてひねくれちゃいました。
アテナは理性と計略で戦い向かうところ敵なし。
一方、アレスは血と破壊を好む狂乱の戦士でした。
狂乱の戦士とは名ばかりで、戦では負けてばかり。
神が相手だと勝てないと分かったのか、人間に喧嘩を売り始めます。
自分より弱い相手にだけ威勢を張るクソ野郎です。
三国志の呂布然り、範馬勇次郎然り、
戦いが好きなタイプは勝ってこそキャラが立つというのに情けない!
顔だけは良かったので、ヘパイストスと望まない結婚をしたアフロディーテと多目的トイレで浮気します。
顔が良ければ全てよしを地で行くのがこの男、アレスです。
なのでめっちゃ嫌われてます。
友達に手当たり次第「アレスみたいだな」と言ってみてください。
半神半人の英雄ヘラクレス、人類最初の女性パンドラ、メッセンジャーボーイヘルメス・・・
まだまだ紹介したい神はたくさんいるのですが今回はここまで。
なんだか「神」、褒め言葉じゃない気がしてきましたね。
人間界のカラクリも彼らには空振り、
黒歴史も黒く塗りつぶせば1000年後は神と呼ばれているかもね。
じゃあまた。
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