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    カテゴリー 日常 / プライベート

    海外との違いから良い会議について考えてみた

    ◎日産 驚異の会議とは

    ちょっと前になりますが、Twitterのタイムラインで以下のTweetが流れてきました。

      
     なぜ日産は会議の議事録をつくらないのか
     http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120729-00010001-president-bus_all

    最近身近でも会議ネタを聞くことが多いため、
    ”会議”について書いてみようと思います!

    この記事では
    まず、会議で起こりがちな2つの事柄を挙げています。


     ・長々と時間をかけたわりに、上層部の意向に沿った予定調和的な結論になったりする

     ・「会議での決定事項」と「議事録」という2つの別の結論ができあがってしまう

    確かにこれはよくありそうですね。
    実際に私も経験があります!

    そこで「日産式の会議」の紹介です。
    そのひとつとして「議事録をつくらない」というきまりがあるそうです。

    会議の流れはというと、

     1.模造紙数枚と大量の付箋紙を用意。

     2.参加者は、事前に自分のアイデアを付箋紙に簡潔に書き、模造紙にペタペタ貼っていく。

     3.最後に模造紙をデジカメで記録。
      写真データは会議終了後にすぐさま関係者に配信され、それが議事録の代わりに。

    非常にシンプルですね。
    そして最後にこの会議方法のメリットを挙げています。


     ・参加者が「視覚」を強く意識することで、会話による冗長な議論が減る。
     また、予め付箋紙に考えが収まるよう熟考することで、
     結果的に余計な話やテーマからずれた意見が出なくなるため、意思決定がはやくなる。

      ・「付箋紙に名前を書かない」ことで、部署や肩書に関係なく、
     参加者が自由に発言・提案できるようになる

    日産といえば有名なカルロスゴーン氏。
    この会議は独自の業務改革手法「V-upプログラム」のひとつだそうです。
    カルロスゴーン氏が提唱して勧めているということは、
    「日本と他国の会議には何か違いがあるのではないか」と思いました。
    日本特異の何かが・・・!!(`・ω・´)シャキーン

    ◎海外と日本の会議の違い
    そこで、弊社の英会話の先生に日本と海外の会議の違いってなに?と聞いたところ、
    海外の会議は以下の手順で進むと教えてもらいました。

      ・まず会議前に自分でideaを出しておく

      ・会議でそのideaを発表しあう

      ・どれがいいか多数決で決める

    そして、時間が予め定められており、さくっと終わるそうな・・・。
    会議前に自分のideaを出しておくという部分は日産と共通していることだなと思います。

    さらに紹介するのが、以下の記事です。

    「日本的議論」をいかに脱すればいいのか?
    http://ameblo.jp/ligualand/entry-11287268678.html#main

    この中で興味深かった点は
    ”誰に近い情報かを重視するという日本人独特の言語様式”というところ。

    以下、抜粋です。


    日本的議論が議論として機能しないのは、そこに「誰の意見か」といった意見の権利の意識が存在するためである。
    意見の内容自体ではなく、「誰が言ったか」が重視されるために、批判的なコメントを出すとその人が傷つけられる
    といった現象が起こり、人と切り離した客観的な議論が成立しにくい。

    これは、なんとなく肌でみなさん感じているかと思います。
    権威者がした発言はなんとなく正解のように聞こえるし、仮に明らかにおかしい意見であっても
    そこには上下関係という圧力がどうしても存在し、こちらの意見は言いづらくなってしまいます。

    ◎良い会議ってなんだろう
    以上の3つの”会議”についての意見を聞いて私なりに
    良い会議ってどんなものだろうか?と考えました。
    私なりに出た結論は以下の3つです。

      1.誰と意見は切り離す

      2.”何のための”会議なのかを参加者内で明確にしておく

      3.各々の考えは予め整理し、用意しておく

    ○1.誰と意見は切り離す

    日本特有の文化がこれを難しくしている、というのは前述させてもらったとおりです。
    これを「付箋」というツールを使ってうまく解消したのが冒頭で紹介させて頂いた「日産方式」なのだと思います。
    「場の空気を読む」のが得意な日本人はこれをしないと、人にまつわる感情でその意見を判断してしまうことが多くあるのではないかと思います。

    ○2.”何のための”会議なのかを参加者内で明確にしておく

    これは当たり前のようですが、本題とそれてしまうことは多いように思います。
    議題を紙に書いたり、ホワイトボードに書いたりし、話がそれた時にはそこに立ち戻れることが大切かもしれません。

    ○3.各々の考えは予め整理し、用意しておく

    一番できそうでできないことかもしれません。
    集団で会議となるとどうしても傍観者効果がうまれます。
    「誰かが決めてくれるだろう」「誰かがやってくれるだろう」と。。。
    現にわたしもどこか怠けてしまいます(>_<)

    まずは、”個”の状態の時に自分の意見や考えを認識しておくこと、そして紙に書いたり、目に見える形にしておくことが大切だと思います。


    社会人になる前、
    「会議」というと「ひとりじゃ決められないからみんなで決めようぜ!」的なざっくりとした、
    深い意味合いをもった事柄では正直なかったです。

    ですが、

    ・「個」という主観性をもった意見をそれぞれ集め、

    ・目的に応じて「どれがより目的に近いか」を競わせ、
    (※この時にはもう”だれかの考え”ではなく、ただの”要素”になっている。)

    ・意思決定する

    という一連のダイナミックなプロセスの場なのだと分かってきました。
    しかもそれは、時系列に人と人との対話の中で変化する、創造的な場です。
    ひとつひとつの打ち合わせ、会議はあっという間に過ぎてしまいます。

    だからこそ、前もって自分の考えやその場で何を成し遂げたいかということを熟考しておくことが、より創造的な場をうむのでは、と思いました。
    といっても今日してきた会議もうまく進行できず凹みまくっている次第でございまする(´・ω・`)
    がんばろー(´・ω・`)ノ