THE COLIN CURRIE GROUP /STEVE REICH’S DRUMMING

    先日、少し早めに退社してオペラシティへ”THE COLIN CURRIE GROUP with SYNERGY VOCALS and STEVE REICH / DRUMMING”を見に行ってきました。
    スティーブ・ライヒは現代音楽の中でもミニマルミュージック(反復による音楽)の重要人物でしてその本人によるCrappingMusicの演奏とTHE COLIN CURRIE GROUPによるナゴヤマリンバ・マレット楽器、声とオルガンのための音楽、そしてドラミングの公演です。

    10年くらい前に一緒に音楽のイベントに行ったり一緒に曲を作ったりイベントしたりしていた友人が「これやばいよ」って貸してくれた2枚のCDはこのDrummingとマニュエルゴッチングのE2-E4でした。(わかりやすいミニマル入門)
    ライヒに出会って現代音楽面白いわ〜と思って四大ミニマリストを始め、ケイジらへんの有名どころから聞きあさり、当時の新宿タワレコ現代音楽コーナーに入り浸り、給料が出次第全財産ぶっこむ勢いで片っ端から買いあさり、いい音で聞くためにオーディオに無い金むりやり投入して・・・という生活を送っておりました。
    そこで出会った高橋悠治さんのCDと共に電子音楽にはまって渋谷慶一郎さんや池田亮司さんなどに行って。。。などなど。当時はやることなかったからひたすら聴いてはどんなふうに作ってるんだろう。とか解説書読んでわかった気になったりするだけで一日が終わったものでした。
    今はその頃ほどの音楽に対する情熱は失われつつあったのですが、久しぶりにあの頃を思い出しました。

    今回見てきた公演のDrummingとは太鼓、マリンバ、グロッケンシュピール(鉄琴)、コーラス、ピッコロからなる編成で4つのパートにわかれた一曲で55分くらい(反復回数によっては70分以上に及ぶときもあるそうです)のスティーブライヒの代表作の一つです。
    コーラスとピッコロはメロデイを奏でると言うよりも多重に奏でられるマレットの倍音をトレースするように発するだけ。永遠にも続きそうな正確に反復し続けるメロディとパートが変わるときの転調がとても気持ちのいい曲です。

    オペラシティはその名のとおりとてもホールの響きが良く、倍音がたくさん鳴っていてとても気持ちが良かったです。
    当初は1時間近い一曲で耐えられるだろうか。とも思ったりしましたがあっという間に1時間経ちクライマックスを迎えたのでした。思わずスタンディングオベーション!鳴り止まない拍手!

    ちょっとチケット買うのに出遅れたらS席しか残っておらず、チケットはそこそこしたけど奮発して行った甲斐がありました。S席だけに10列目くらいのどまんなかで見れたのでとても楽しかったです。また見たいなー

    セットリストをYOUTUBEにリンクしてみました。(奏者は違いますが)