投稿日:

    カテゴリー 日常 / プライベート

    ジェームズ・ガンが放つヒーローチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

    どうも石川です。

    今回も石川が期待している映画を紹介したいと思います。
    ジェームズ・ガン監督の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」です。

    既に日本の映画館でも予告編はやっていますが、タイトルを聞いても
    SF以外のイメージが湧かないかもしれません。
    本作はマーベル・コミックスに登場している同名のヒーローチームを
    原作とした映画、つまりアメコミ映画になります。

    あらすじはトレージャーハンターのスター・ロードがある惑星で
    謎の球体を発見します。しかしその球体を追うものたちに追われ、
    凶悪犯が収容される刑務所に入れられてしまいます。そこで利害関係が
    一致した四人の仲間と共に、脱獄し、喧嘩をしつつも球体を
    狙う魔の手と戦う話です。

    あらすじを見れば分かりますが、本作はヒーローチーム結成の
    話が主軸になります。
    アベンジャーズや仮面ライダーのMovie大戦などヒーローが
    集まるだけで大好物な僕からするとこの話はストーリーを
    聞いただけでド・ストライクなものです。

    その上、監督はジェームズ・ガンです。
    一部の映画ファン以外はジェームズ・ガンと言っても
    知らない人がほとんどではないかと思います。
    彼はトロマ映画出身です。トロマ映画と言っても
    知らない人がほとんど・・・・

    トロマ映画というのはトロマ・エンターテイメントという
    製作会社が製作したいわゆるB級のバカ映画のことです。
    一番有名なのは悪魔の毒々モンスターシリーズです。一番有名なのを
    出しても知らない方は知らないですね…
    くだらないホラーやコメディ映画を作り続けていたのがトロマです。

    B級映画を作っていたジェームズ・ガンですが2002年に
    脚本を務めたスクービードゥーで成功し、さらに、名作ソンビの
    リメイクのドーン・オブ・ザ・デッドの脚本にも参加しました。

    その後ハリウッドで監督業も行いましたが、本作にも
    つながる重要作はなんといってもスーパー!です。
    スーパー!は本国アメリカでもヒットはせず、日本でもひっそりと
    公開されましたが大きな話題にはなりませんでした。
    しかし一部の好事家、特にヒーローものが好きな人間には
    この作品は非常に心打たれる作品でした。

    スーパー!のストーリーはギャングのボスに妻を盗られたと
    思った男がスーパーヒーローのコスチュームに身を包んで
    街の悪漢たちを暴力で制裁していく話です。

    これだけ聞けばまあ普通のヒーローものように見えますが
    スーパー!が異質なのはそれまでヒーローものが隠していたヒーローの
    暴力の部分をこれでもかと露わにしたことがあります。

    ヒーローの戦いは結局は暴力による悪人の制裁です。
    当たり前のことですが、暴力をふるえば怪我をしますし、
    最悪死ぬこともあるでしょう。
    しかし通常のヒーローものはそこは隠蔽されます。
    当たり前ですが、仮面ライダーや戦隊ヒーローに倒される怪人の
    四肢がもげたり、血が出たりすることはありません。(ちょっと見てみたいですが)

    日本の子供向け番組でやっていたことはアメリカの
    ヒーロー映画でも同じでした。
    多少過激にはなっていてもヒーローの暴力で悪役が
    必要以上に傷つくことはありません。

    しかしスーパー!は違います。
    主人公が扮するクリムゾンボルトが悪人を制裁すれば、
    悪役(というか主人公が公序良俗に反したことをしたと思った人たち)は
    血が出て怪我をします。
    そしてその様は非常にショッキングに痛みを持って描かれます。

    それはまるでヒーローというものの真の姿を暴いたようにも思います。

    これだけ書くと非常にシリアスな話なような気もしますが、
    スーパー!はコメディタッチの話です。
    その辺りのシリアスとコメディのバランス感覚が
    ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの監督に抜擢された理由ではないかなと思います。

    僕としては今回のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが
    ヒットしてスーパー!が再評価されないかなと思います。

    ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、そしてスーパー!をぜひ観て下さい。

    公式サイト