毎度、川勝です。
夏休み中もずっと読書していました。
今回は
「国盗り物語」司馬遼太郎著
を紹介します。
全4巻あり、前編の2巻は美濃の斉藤道三について、後編は織田信長。
斉藤道三は油商人から成り上がった戦国武将というイメージでしたが、「国盗り」という冠の通り、
乱世をうまく渡り歩き、ついには一国の主にまで上り詰めた人物。元は身分のない修行僧です。
僧時代には勉学に励んで宗教や戦略戦術を身につけ、戸籍を買って武家に名を連ねる。
まずは油屋の婿になり、その後うまく乗っ取る。乗っ取られたとは思っておらず、喜ばれるやり方であるのが凄いところ。
その後、地の利がよく、国主が愚鈍な美濃に目をつけ、徐々に取り入り、最終的には国主になる。
その後、信長に続くが、斉藤道三の娘の濃姫が信長の正室となり、流れるように後編へと続いていく。
乗っ取り屋というと汚いイメージもあるが、斉藤道三のようにビジョンがあると清々しい。
いくつかメモした言葉を紹介します。
「世の中はやると待つの二つしかない。待つということも重要な行動なのである。」
「目的があってこその人生だと思っている。生きる意味とは、その目的に向かって進むことだ。」
「生のある限り激しく生きる者のみが、この世を生きた、といえる者であろう。」
歴史小説はいいですね。特に戦乱期は経営に似ていて勉強になります。
今も図書館で多数の歴史小説を予約しています。
面白いものがあればまた共有します。逆におススメの小説があれば是非教えてください。