どうも石川です。
今回も石川が期待している映画の紹介をしたいと思います。
今回は「新感染 ファイナルエクスプレス」です。
この映画は列車内で発生したゾンビパンデミックとそれから逃げる乗客たちの物語です。
ゾンビは今や、もっとも好まれているジャンルと言っても過言ではないでしょうか。
最近での人気作と言えば「ウォーキング・デッド」重厚な人間ドラマが大人気の作品ですね。
なぜゾンビはここまで愛される存在になったのか、そこにはいくつかの要素があります。
まず一つは低予算で作ることが出来ることです。
ゾンビ映画の夜明けとも言えるジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」、次作の「ゾンビ」は
非常に低予算で爆発的なヒットになりました。
その他にも「コリン LOVE OF THE DEAD」は45ポンド(約5800円)で撮影されたと言われています。
ゾンビ映画はメイクとエキストラがいればすぐに作れ、有名なキャストがいなくても成立するので、
非常に低予算で抑えられます。(もちろん良い作品を作るには工夫が必要ですが)
その次に重要なのは様々なアレンジが出来ること。
低予算で作れ、有名な俳優も必要がないので、敷居が低いことで様々なアレンジ、ジャンルとの融合が出来ます。
例えばコメディ。ゾンビと言えば基本的にホラーと思われがちですが、「バタリアン」シリーズにはコメディ要素も強いです。
ゾンビをペットに出来る世界を描いた「ゾンビーノ」もコメディです。
ラブストーリーの要素を足したのは「コリン LOVE OF THE DEAD」や「ウォーム・ボディーズ」
名作「高慢と偏見」をアレンジした「高慢と偏見とゾンビ」というものありました。
こういったようにゾンビ映画には様々なアレンジを加えることが出来るので、非常に映画作る人たちにとって重宝されています。
紹介したものにはコメディ的なものが多いので勘違いしている方もいるかもしれませんが、ゾンビ映画はただ楽しかったり、
怖いというだけでなく、社会の現状を反映したメッセージ性も強い作品も多いです。
先程紹介したロメロが作成した「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」、「ゾンビ」はどちらもメッセージ性が強い作品です。
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に出てくるゾンビは当時アメリカ国内で起こった人種暴動やカウンターカルチャーの学生たちが
象徴されています。
途中でゾンビになってしまい、親を殺す少女は当時の状況を反映したものなのです。
また「ゾンビ」におけるゾンビたちは当時のスーパーマーケットに集まる人々を象徴しています。
何がなくてもスーパーに集まる人々は今も見る光景ではないでしょうか。
このようにゾンビ映画にはその時代を反映するという特性があるのです。
非常に悲しいことにこういった作品を作っていたジョージ・A・ロメロは2017年7月にこの世を去りました。
彼が遺したものは映画界に多大な影響を与え、受け継がれています。
そして「新感染 ファイナルエクスプレス」です。
僕に言わせると乗り物パニックプラスゾンビという内容で非常にワクワクしています。
かなり評判の良い作品ですので、ぜひ映画館で観て下さい。