先日 NHK国際がオフィスに取材に来ました。取材対象はベトナムから来てもらっているエンジニアの中からTuanさんが選ばれていました。で、このTuanさん。日本人の感覚で勝手にローマ字読みしていると実際の発音と結構違うことを先日知りました。ベトナム語は難しいですがせめて人の名前くらいは正確に発音すべきだと思い、今回はそれをテーマにしてみます。
ベトナム人の名前の構成
まず名前の構成。FamilyName + MiddleName + GivenName の3つのパートで構成されます。
(例)Nguyễn Tấn Dũng
といった感じです。日本人に馴染みのないMiddleNameは全体を通して響きを良くするために、またより良い意味を持たせるために選んでつけられるそうです。中にはお母さんのGivenNameをもらったり、古い時代には女の子には“Thị” 、男の子には“Văn”とつけることもあったそうです。普段First(Given)Nameで呼んでいたんですね。
読み方(発音)のルール
名前と対応する読み方の一覧はいくつか見つかったのですが、ルールのようなものがまとまったものは見つかりませんでした。Native Vietnamese の彼らでさえも難しいものがある、と言っているのでそんな単純な話ではないのかもしれません。見かけた中で一番トリッキーだったのが、Dがyになる、でしょうか。例えば、
Nguyễn Tấn Dũngさんの読み方は、nguin tan yoong になるそうです。最後のyoongはユーング、とかでしょうか。これだけでも十分難しいですね。
身近な彼・彼女らの正しい呼び方
さて、冒頭に出てきたTuanさん。わたしはアルファベット読みで勝手に「テュアンさん」と読んでいました。正しくは、
Tuấn = tu – a`n トゥアン (or トゥワン)
さんです。アの箇所にはっきりとアクセントをかけ、さっと発音しきるのがコツです。でも日本語だとこのあとに’さん’がつくので輪をかけて難しくなります。
Vấn = v-an
Vanさんも同じルールのようですがこちらは a にアクセントをかけなくても良いみたいです。ついついバンさん、と呼んでしまいますが。。
最後にNativeの彼らも難しい!とこの話題になると挙がる、AnhさんとAnさんです。
Ẩn = aahn
意識してaを重ねて発音すると良いようです。’アアン’さん。
Anh = aenh
Anhさんはカタカナにすると’アイン’さんが一番近いです。
今後も増えるベトナム人エンジニアの仲間たち。正しい名前の読み方呼び方を覚えたいですね。