Withコロナと自炊のブレークスルー

    フルリモート突入から、2ヶ月あまり。

     これを機に髭を伸ばされた方も多いという話を聞き及び、ナルホドなあと思いました。そのきっかけが家から出なかったり、マスクをしたままが長いということなのだそうなのです。前回も書いたとおり、今回の機器を通して世の中のちょっとしたことも、大きなことも、どんどん変化が起きるのでしょう。靴を脱ぐのが日本での低感染率の一助となったとあっては、今夏のサンダル文化なんかも少しビミョーに影響受けるのでは?という話にも少し納得する次第です。

     

     さて、今回の自分の中のブレークスルーは「在宅自炊ネタ」のなかにあります。
    メシそのものではなく《フライパン》。

    20cmパン無双

     ああ、自炊におけるハンドルなし20cmパンの無双ぶりたるや。

    アイリスオーヤマの激安20cmパン。

    そしてニトリの最安20cmパン

     実に素晴らしい。あの取っ手が別売り系のヤツです。

    このリモート勤務中の自炊作業が妙に煩わしく、お取り寄せしてみたのですが少し小ぶりなサイズながら、いや、だからこそ、自炊するとき凄まじく便利なんですね。この使いやすさは知らなかったです。

    でかい26cmフライパンや中華鍋から切り替えたフィーリングでいうと、Cセグメントのファミリーセダンからフィアット・パンダに乗り換えたかのような軽快感でしょうか。

    …わかりにくいですね。

    具体的に列挙しましょう。

    ポリバレントな選手とはこのことか

    激安取っ手なし20cmパンのなにが便利かといえば

    ・ 1品1フライパンで皿感覚、そのままテーブルへ
    ・ 鉄板焼料理的。調理後の料理が冷めにくい。
    ・ コンロで加熱して、オーブンそのまま入れるのもOK
    ・ 予熱を計算に入れた調理も視野に入る
    ・ 洗う皿が減る。洗うの自体が楽
    ・ 当然、重ねるのも楽。キッチン棚の場所をとらない。

    なんという軽快さでしょう。さながら万能選手です。そう、鉄の中華鍋なんていらんかったんや!

    具体的な料理メニューという観点でいえば。野菜売り場にあるカット野菜と豚肉100gで作る野菜炒めにはジャストサイズです。オイスターソースとガラスープで作ったら、フライパンのままテーブルへGO!

    これが一番多かったパターンです。在宅昼休みのスピード自炊ではこれが何度も活躍しました。しかし、それだけではありません。


    たとえば麻婆豆腐。
    フライパンにはいった麻婆豆腐
    ハンドルとのサイズ感はこんな感じです。麻婆豆腐の喰い切り感!

     豆腐一丁を使う麻婆豆腐ソースではこの通り。花椒粉を多めにふって、気分は成都です。


    たとえばタパス。
    タパス的な料理。
    ししとう的な野菜(なんだっけ)と、シラスを大蒜とオリーブオイルで。シラス使うとスペインっぽいんですよね。

     テキトーな具材にスライスした大蒜、exオリーブオイルとマジックスパイスで火にかけるだけ。むきえび買ってきてもバル気分が楽しそうです。熱々のままテーブルにだせば、ひたすらビールがうめえのでおすすめいたします。これ系の調理器具には鉄製のスキレットというものがありますが、焦げ付くと洗うの面倒なんですよね。手入れも面倒だし、重いし、収納しにくいし。

    道具は使い倒してなんぼ

     そういえば『ハンドルが取れる系元祖』といえばT-falのインジニオシリーズで、ウチにも昔買ったヤツがありますが…舶来のアレは高価いわけです。テフロン加工パンは、うっかり強火にかけるとすぐダメになるし、そもそも、T-falはあんまりバラ売りしてないんですよね。そこのところ、同じテフロン加工ものでも、激安モノは多少傷がついても心が傷まない。

     高価な道具を長く使うのもいいですが、ガンガン更新していくというのも有効ですよね。『七人の侍』で、敵を斬り伏せて折れた刀は地面に差しといた予備にどんどんとり替えてさらにぶった斬るいく菊千代の気分といいますか。アレです。

    …これもわかりにくいですね。

     とはいえ、長持ちはさせたいので、金属の食器を避けて樹脂のスプーン・フォークを密林から取り寄せてしまいました。貧乏性なので。

     

     さて。上手くしまらないのでそろそろ。
    Covid-19は世に変化をもたらし、我が家の台所には「油ものの洗い物が減る」というイノベーションが起きた、というお話でした。

    週末にはもうひとつ、今回のブツをもうひとつ買い足そうかなと思ってます。

     
    とりとめもない駄文にお付き合い頂き、まことにありがとうございました。