毎度、川勝です。
前回の屋久島に続き国内のおススメ旅行先の紹介をします。沖縄の八重山諸島です。
八重山諸島は石垣島を中心に、イリオモテヤマネコで有名な西表島、
有人では最南端に位置する波照間島、最西端の与那国島などからなります。
八重山諸島から見ると、沖縄本島よりも台湾のほうが近いです。
アクセスは石垣島をハブとして、船で移動するのが主流となります。
まずは石垣島の紹介をしたいのですが、私が訪れたときは有名な米原ビーチのキャンプ場が閉鎖されていたこともあり、他に回るところも思いつかず移動までの野宿をしていただけなので、あまり情報がありません。記憶では若い人たちが朝まで泡盛の一気飲みをしており、それで沖縄人はお酒が強いのかと納得したものです。
西表島(イリオモテジマ)
周囲130㎞もあり、沖縄では本島についで大きな島です。
人口は2400人。海沿いの一部の地域にしか人は住んでおらず、島の大半は山岳ジャングルになっています。
沖縄って山と川に縁がないように感じますが、西表島だけは別格です。
南風見田の浜(はえみだのはま)
港から徒歩1時間。バスはこちら方面には走っていないのでレンタカーを借りない限りは歩いていくしかありません。
かなり長いビーチで、端から端まで30分以上は歩きそうです。
トイレ無し、水場も一箇所。恐らくバックパッカーしかいないと思います。
もしくはレンタカーでたまに泳ぎに来る人がいるくらいです。
遠浅の海が広がります。
それを超えると急に外海になり、深度不明の深さと激しい潮の流れに翻弄されて怖いです。
浅瀬には巨大なシャコガイがあったりと楽しめますが、きれいなサンゴ礁があるわけでもなく、
海水浴目的ではすぐに飽きるかもしれません。
私が行ったときは数名のバックパッカーがいました。
真っ黒に日焼けしていたので滞在日数を聞くと、「いや、まだ2週間くらいです」と。
おいおい、、ここで2週間は長いやろと思いましたが、数か月滞在している人もいるとか。。
実は私が海外でバックパッカーをしようと思ったきっかけは、西表島・南風見田ビーチでの見聞をルーツにしています。八重山諸島は台湾に近いこともあるし、東京大阪から沖縄行きの船便でも、沖縄本島~石垣~基隆(台湾)~高雄(台湾)というルートがあり、台湾帰りの人もいたりします。
1990年あたりまで、世界三大ヒッピーの聖地と言われる場所があって、
インドのゴア、ネパールのカトマンズ、モロッコのマラケシュが有名でした。
ヒッピーの一部が各地で問題を起こし、聖地が閉鎖や規制の憂き目に合い、ヒッピーたちが移動した先が複数あり、アジアではタイのパンガン島、カンボジア、ベトナム・ホーチミンのファングーラオ、フィリピン・ミンドロ島のプエルトガレラなどが人気でした。
その流れで日本でも一時的に聖地となったのが石垣島の米原です(1994年くらいに一時閉鎖)。
そんな話を泡盛で酒盛りしながら聞き、妄想が広がったものです^^
ジャングル縦走コース
西表島に来た主目的はジャングル探検です。日本唯一のジャングルといってよいのではないでしょうか。
特別天然記念物のカンムリワシは偶然見ることができたので、イリオモテヤマネコも発見したい!
そんな思いでジャングル縦走コースに入りました。
島の南から北に抜けるコースです。25㎞ほどあるようです。入り口に看板があり、健脚でも8時間以上掛かるので注意してねと。
コースに入るとすぐにジャングルっぽくなります。
高い山を登るわけではないので、登山としてはハードではありませんが、ジャングルなので割と激しいコースです。
ただ思ったより整備されていて、100mごとに赤いテープが木に貼られており、コースアウトしても一旦戻れば迷う可能性は低いです。
要所要所に「サキシマハブ生息地域につき注意ください」と看板があります。。
こんなとこでどうやって注意するねん、、、と思いながらも黙々と進みます。
山中泊する予定でゆっくり行ったため、特に問題なく進めました。
西表島の魅力は、仲間川・浦内川とその周辺に広がる広大なマングローブ、
カンピレーの滝・マリユドゥの滝・ピナイサーラの滝です。
マングローブやジャングルといえばメコンデルタが有名です。大きさでは東南アジアのほうが巨大ですが、
西表島も充分楽しめます。
島を満喫した後、南風見田ビーチで骨休みして波照間島に向かうことにしました。
有人島では日本最南端の地 波照間島(ハテルマ)
石垣島より高速船で1時間、周囲14㎞、人口500人の小さな島で、未婚女性ゼロだそうです。
キャンプ場はなく、適当な砂浜に荷物を置いてブラブラします。
島を縦断しても1時間掛かりません。港から最南端の地まで歩きますが、郵便局と雑貨屋さんが1軒ずつあるだけで、
他は何もありません。
ここで事件が。。
砂浜に荷物を置いてましたが、波照間はなにも無いという前情報だったため、石垣でラーメンをいくつか購入していました。それをビニール袋に入れていたのですが、カラスが多く気になったため、バックパックで隠して、更に岩なども置いて取られないように補強していったのですが、見事にすべて取られました!
しかも腹立つのが、中身の麺だけ取って、袋やスープの素などはあたりに散らかしてカラスの仕業そのものです。
重要な食糧を取られたことに激怒し、石と棒切れを持って犯人を執念で探しましたが、見付からず。。。
その日はご飯を炊いてゆかりを掛けて涙ながらに食べました。
幸か不幸か、天気も悪く、数日間は強風となるとのことだったため、テント生活は1,2泊で終わりにし
国内バックパッカー生活では珍しく民宿に泊まることにしました。
有名な「たましろ」です。食事のボリュームが多くて有名なことと、幻の泡盛である「泡波」が飲み放題です。
美味しいので飲み過ぎには注意が必要です。
出会いあり、食事も酒もうまく、値段も安く、大満足です。
あと竹富島にも行ったのですが、当時はキャンプ禁止の島だったため、日帰りで済ませました。
水牛に引かれて島を探索するツアーがあるようです。絵葉書の世界です。
最西端の与那国島には是非行きたかったのですが、ちょっと遠すぎることと、
天候が悪くて船が出ていなかったことなども重なり、時間切れで行けなかったです。
与那国はダイビングでハンマーヘッドシャークが見られることで有名です。
噂ではラジオで台湾の放送も聞けるとか。天気のいい日には台湾が見れるとか。
心理的には海外より遠い島、八重山諸島、ぜひ行ってみてください。