制作部の里山です。
2020年で最も大きなニュースの一つと言えば、聖飢魔IIの創始者であるダミアン浜田陛下(サタン45世大魔王陛下)による史上最高齢(100059歳)でのメジャー・デビューでしょう。
聖飢魔IIといえばデーモン閣下を中心とした白い顔の悪魔達による音楽団体(ジャンルは主にハードロック・ヘヴィメタル)として知られていますが、その創始者に当たるのがダミアン浜田陛下であり、地球上で大暴れしているデーモン閣下が敬語を使う数少ない御方です。陛下は人間(日本人)とほぼ同じ肌の色をしており、ブロンドの長髪という聖飢魔IIの他のメンバーと大きく異なる外見も特徴的です。トレードマークはアニマル柄のギターです。
陛下自身は地球デビューする目前で諸事情により地獄に帰還し、聖飢魔IIをデーモン閣下に託す事となりました。そのため地球人の目に見える活動はほとんど有りませんでしたが、有名な「蝋人形の館」など初期聖飢魔IIの代表曲はダミアン浜田陛下(当時は殿下)が手掛けた曲が多いです。
その後は世を忍ぶ仮の姿を借りて高校教師として35年ほどを過ごしていたようですが、2019年3月に早期退職し余暇を利用して楽曲制作を進めて新たなロックバンド「Damian Hamada’s Creatures」を結成。6人の改臟人間を従え、2枚の聖典(アルバムのようなもの)をリリースするに至りました。
聖典のタイトルは「旧約魔界聖書 第1章/第2章」です。35年経っても変わらないダミアン節が炸裂しており、初期聖飢魔IIにも通じるダークでありながらキャッチーさを兼ね備えたヘヴィメタルの応酬です。悪魔に魂を売った者であれば、心が洗われることは間違い無いでしょう。
聖飢魔IIの場合、ダミアン陛下以外の構成員が手掛けた曲は社会問題・社会風刺的なところを突く「リアル」寄りの曲が結構多いのですが、ダミアン陛下の楽曲や詩世界は徹底して「ファンタジー」を貫いています。かつて聖飢魔IIの構成員がインタビューで答えたところによると、「発想がぶっ飛びすぎてて笑ってしまう」という主旨の発言をしています。聖飢魔IIとDamian Hamada’s Creaturesを聴き比べるのも面白いと思います。
収録曲であるBabel、Angel of DarknessのMVもYoutubeで公開されています。陛下自身はもともとギタリストですが、本プロジェクトではプロデューサー/コンポーザーという立ち位置であり演奏はしていないようです。MVの中でもどっしりとした佇まいでギターを愛でるだけです。というのは表向きで、実際には改臟人間達をギターの各弦で操っています。
現在世界を震撼させている史上最大級のゼウスの妨害(新型コロナウイルス問題)により制作スケジュールへの遅れが多少発生したり、ライブ活動は制限されているようです。これが落ち着けばライブ活動も行うということで、そちらも期待して待ちたいところです。ぜひ聖飢魔IIとDamian Hamada’s Creaturesのコラボレーションを願うばかりです。
では。