ジェンダーギャップ指数2022と我が家の事情

    ごきげんよう、道なき道に踏み出したがり、パーセンテージの低いことに縁があるマイノリティのモリヤです。

    私の少数派経歴はコチラ(一部は私の意思ではないが…)
    臼蓋形成不全(骨の病気) 約5% ※1
    留学経験者 年間1.5% ※2
    30代後半同業種×異職種転職 10% ※3
    大学院卒業後、専門学校進学 0.5%未満 ※4
    妻が4歳以上年上 6.1% ※5
    妻氏姓 4% ※6←イマココ

    さて、2022年のジェンダーギャップ指数は何位かと待ち構えていますが、まだ報告が出ない。
    昨年のレポートは3月なのでそろそろかとも思いますが、2018年は12月だったようなので、発表の時期はなんとも言えません。

    2022.7.13追記
    今年のジェンダーギャップ指数が発表になりました。
    日本は世界で116位とのことです。
    昨年より少しはマシになったのかなとも思いますが、実際は、
    今年 116位/146ヶ国
    昨年 120位/156ヶ国
    なので、何らかの改善が評価されたというわけではなさそうですね。
     
    ◆ジェンダーギャップ指数とは?おさらい

    昨年6月、ジェンダーギャップ指数についてブログを書きました。
    ジェンダーギャップ指数120位

    ジェンダーギャップ指数とは、男女格差を評価した指標で、非営利財団の世界経済フォーラムが、世界の国々をランキング化しています。
    評価の観点は以下4つです。
    「ジェンダー間の経済的参加度および機会」
    「教育達成度」
    「健康と生存」
    「政治的エンパワーメント」

    昨年、日本は120位でした。
    先進国としては、驚くべき低さです。
    男女格差があると、世界に認められてしまっているのです。

    4観点で日本が遅れを取っているのは、経済参加と政治、つまり社会進出でした。

    若い方は考え方がリベラルなので、逆にたまにご存知なかったりするのですが、夫婦別姓は未だ日本では認められていません。夫婦別姓を認めない民法の規定は合憲であると、3度判決が出ています。
    2022年3月最新判決
    家と家との結婚として、姓を同一にしなければならないのも世界で日本だけなら(注:調査の入っていない国で、うちの国もそうだよと、海外の人からリアルで聞いたこともある気はするが)、男女いずれの姓(氏)にしても良いと認められていても、男性の家が存続されて行くのがデフォルトなのも、これまた妙。

    どうしても女性は家に入る、狩猟時代ゆかしき状態をやんわりと保持しているのが日本。時代の変化に対応していきたいものです。
     
    ◆女性管理職の現状

    日本で女性管理職の割合は、7.8%。
    女性登用に対する企業の意識調査(2020 年)より

    結婚や子供を理由に昇進の道が閉ざされたという話も、巷ではよく聞きますよね。

    なぜ、男性だと責任感が増したとして取り立てられるのか。
    なぜ、女性だと、仕事をセーブされるのか。
    望む場合はいいんです、望まない場合まで。

    それは
    【女性】家事>仕事
    【男性】仕事>家事
    のイメージにほかならない。

    なぜ、今の時代、そんな先入観になるのだと思いますよね。
    私の高校時代の恩師の言葉を借りれば、
    「必ずしも子供を産み育てることが女性の一番の重要事項ではない」
    のです。
    人事や上層部の価値観が、女性は結婚したら妊娠して子供を育てることを前提としている場合、仕事に意欲的な女性にとって、悲しいミスマッチが起こる。
    いずれあるかもしれない出産をリスクと捉えての采配なら言語道断(仕事が属人化している組織だとあり得る)ですが、例え純粋な善意からであれ、前提条件の相違による、望まぬ配慮が女性の尊厳を傷付け、女性の活躍を奪う現状があるわけです。そんな場面を多々経験していくうちに、いったい実際はどこに存在するのか分からない、マジョリティの総論としての世間の望む意見を泣く泣く受け入れ、周りの望むように認められる範囲内で生きていこうと意思を変える女性もいないとは言えません。
    実に日本人的ですね。
    オタク像の変遷のパートで、日本の世間の性質について語ったブログはこちら

    夫の上司は女性です。
    たまたま退職されましたが、そのまた上のポジションの上司も女性でした。
    聞く限り、いい会社だなと思います。

    前クールのドラマ『妻、小学生になる。』でも、主人公の上司が若い女性で、創作物にしては珍しく苗字が守屋なので、肩入れして見てしまいました。
    ちなみにシャーロックのモリアーティは守谷、モリヤ違いでした。閑話休題。
    守屋課長は会社が女性管理職を増やしたいから課長になれたのだと、同期男性?に陰口を叩かれているシーンがあり、切ない思いになりました。
    あくまでドラマの人物設定としては本人の認識としても実力不足とされていましたが、会社として、対外的な見え方として男女平等に取り立てており、未来があることを示す必要は実際あると思いますし、かといってそれが正当な評価によるものであっても、嫉妬もあるかも知れませんが、実力を過小評価されてしまう場合もある。

    バイタリフィも先のある組織であることを皆様に示したいので、先陣を切って、将来的には既婚・子持ち女性の管理職ロールモデルを見せたいと野望は抱いております。
    じゃないと、新入社員も安心して入って来れないのでね。女性にも、長く働ける、道のある会社だと思ってもらいたいのです。
    注:私は鼻息が荒いだけで今のところ実力の満たない一介の平社員、なおかつ子供は現在いないです。単に秘めた野望です。書いたから最早秘めてないか

    まあ、会社に評価していただけるかは私の仕事振り次第なので自分としては頑張る所存ですが、組織のバランスを取る上での案配で仕事振りが純粋に結び付かないケースもあると思うので塞翁が馬、間違えた、神のみぞ知る、芽が出なかったら自分で会社を興すのもいいですね。
     
    ◆妻氏婚、我が家の事情

    さて、表題の後半、我が家の事情。
    うちでは苗字として私、モリヤを選ぶことになりました。あ、ブログでは触れていませんでしたが結婚しました。
    勘違いして欲しくないのは、婿入りでは全然なく、そもそもモリヤも大層な家じゃない。

    家と家との結婚ではなく、個人と個人の結婚において、現行の婚姻制度上片方を選ばざるを得ないので、女性側の私の氏を選択した、というだけの話です。

    婿養子と勘違いされる話はネットでよく見かけており、我が家でも後から話を聞いた親戚にちらっと尋ねられました。その程度で済んで良かったです。
    女性が男性の姓になっても、別に男性の家の養子になったとは思われないのに、男性の場合は思われる不思議。

    うちの場合は、二人とも当たり前とされる考え方(暗黙の了解を強いる世間の圧力)に疑問を持っていて、女性の方が変えるのが多数派かも知れないけれど、通常と違うあり方を示すことが、当たり前が変わる手助けにもなるのでは、と結論を出しました。
    一度きりの人生なので自分が姓を変える経験もしてみたいとポジティブに思ってくれた、夫の優しさもあります。

    この辺の理由や取り巻く現状としては、

    妻氏婚を選んだ3人の男性の座談会とか、

    サイボウズ社長の青野さんのインタビューとか、

    世の中にはもっと面白い記事が出ているのでご一読くだされ。

    夫は私が仕事をしたい人なのを分かっているので、子供ができて、どちらかが仕事をセーブしないと生活が難しそうだったら、自分が専業主夫になってもいい、私を立てたいと言ってくれる人です。

    弊社バイタリフィの私と関わったことのあるメンバーは、私の押しの強さを知っているので、私をよく知る私の親含め、私が無理に押し切ったと思われると困るところではありますが。

    ご存じない方のために説明しておくと、私の弁論のスタイルは、説得力のあることを言ってから、それで充分なのにもう一押ししてしまう癖があり、逆に引かれるケースも多々。
    ご本人覚えていらっしゃらないかも知れませんが、専務には「良い意味で自分の意見を言うのを我慢できない」と評されました。
    良い意味ってなんだ(笑) いや、なんだかんだ認められたのは嬉しかったですよ。

    私自身でさえ、私の押しがあるのではないかと不安でいたのですが、話し合いの結果として、望んで、納得して妻氏を選んでいるから心配するなと言い切ってくれました。
    夫婦別姓がいつか承認されたら、珍しめの苗字の夫には、勿体ないので戻ってもらうつもりです。

    年齢差しかり、妻氏を伝えることによって、てっきりネットによくあるような激しい反対にあうのではとビクビクしていましたが、全く何も、かけらも反対されずに拍子抜けでした。
    皆様ご安心ください、現実は案外優しい世界のようです。

    逆に私の父の方が、いらぬ気を回して、
    その条件なら結婚はなかったことにと破談になるのではないか、取り返しがつかなくて私が可哀想なので、私が変える方がいいのではないか、と長文の切々としたチャットを送って心配したくらい。
    なんと、敵は身内だったか…
    まあ、若干、ショックではありましたが、気遣い力の“私と違って”ある父も世代的にはおじいちゃんなので、昔ながらの固定観念があり、仕方のない部分もありますよね。
    年代による夫婦別姓の賛成状況(21ページ)
    先方にも納得してもらい済みということを伝えて、父には理解してもらいました。

    この親にしてこの子あり、反対されるのではないかと心配した私の方が、固定観念で凝り固まっていたのかも知れません。
    似たもの親子。私が何かを説明する時の口調は、本当に父そっくりなのです…私の中の母成分はどこ…。

    この狭くて広い世界で、理解のある伴侶、理解のあるご家族に巡り合えて良かったと思っています。
    あら、会社のブログでこれじゃノロケだな。

    お相手は私、モリヤでした。
     
    ※1 臼蓋形成不全の有病率 約5%
    ※2 留学経験者 年間約1.5% 留学をする年間人数日本の総人口 より概算として計算
    ※3 30代後半同業種×異職種転職 10%
    余談ですが、調べてみたら30代後半でも同業種×異職種は意外と多かった。異業種×異職種はもっと多くてびっくり
    ※4 専門学校生の大学院卒業後に入学してきた割合(26ページ)0.5%未満
    ※5 妻が4歳以上年上 6.1%
    ※6 妻氏姓を選ぶ割合(10ページ)4% 初婚と再婚でちょっと違う

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