どうも。
伊藤です。
前回の記事で今後はWeb3の時代が来るという記事を書いたばかりですが、それとはまた別(Trusted Web)の時代もやって来そうです。インターネット業界は変化のスピードが速く、新しい事が多くてワクワクしますね。
Trusted Webとは
ざっくり言うと、現状のインターネットでは安全性が低いため、信頼性を高めてより安全性の高いデータのやり取りを実現しようという概念です。
詳しくは2021年に内閣官房デジタル市場競争本部が発表したホワイトペーパー(Ver 1.0)をご覧ください。
※2022年にアップデートされた最新版(Ver 2.0)はこちらです。
便利で楽しいインターネットですが、今話題の連続強盗事件など様々な事件で悪用されているケースも多いです。主犯格は日本にはおらずフィリピンから遠隔操作していたという点は皆さんも驚かれた?のではないかと思います。
残念ながらこのようなインターネットの悪用はTrusted Webが実現してもすべてを防ぎきる事はできないのですが、プライバシー侵害やデータ漏洩など様々な信用問題が改善される見込みです。
Web3(ブロックチェーン)との違いは?
Web3とTrusted Webは問題意識や方針など共通している部分が多いのですが、Trusted Webはより消費者フレンドリーな仕組みが考えられており、送受信データの制御(コントロール)や検証、またそれの容易化などに重きがおかれているように思います。
現在のインターネット、Web3(ブロックチェーン)、Trusted Webの違いはホワイトペーパー内のこちらの図(P16)が非常に分かりやすいです。
まだ技術的には中立的な取組として進めている状況のため、ブロックチェーン技術の活用のみでなく様々なテクノロジーの活用、組み合わせをしていくようです。
今後、どのような形で信頼性を高めていくのか楽しみです。
Trusted Webの今後
昨年(2022年)は始動期、今年(2023年)から2024年の2年が「各コンポーネントを提供するサービスやそれを利用したサービスの創出」期間です。
2025年に各分野で実装、普及フェーズを目指しており、これから2年間が様々なPOCの期間になります。
具体的には、以下のような内容が構想されています。
・相互運用可能性を担保しながらベンチャーも含めた様々な企業によりTrusted Webを具現化する
多様なサービスの提供を拡大
・ブロックチェーン等の関連技術とも融合していく可能性も
・Trusted Webにおける各コンポーネントを利用したサービスの展開
インターネット全体での実装は2030年頃を予定しているためまだまだ先は長いですが、今後もインターネットにお世話になる事は確実なため、注視してまいります。
ではでは。